兵庫県の斎藤知事をめぐる疑惑を調査する百条委員会が開かれ、調査報告書の提出に向け、これまでの調査内容の取りまとめの協議を行うことを決めました。
27日の委員会の冒頭には、元県議会議員で百条委員会の委員でもあった竹内英明さんが1月18日に死亡したことを受け、黙とうがささげられました。
去年3月に元西播磨県民局長が斎藤知事をめぐる疑惑を告発し、県議会の百条委員会が調査を進めてきました。
■報告書をとりまとめのための協議会で議論
27日午前に始まった百条委員会では、今後、報告書作成にむけて非公開の協議会を4、5回開き、委員会としての判断と提言を項目ごとに決めていくことが確認されました。
また個人情報保護の観点から、協議会は非公開で行い、議事録が後に公表されるということです。
百条委員会の終了後の取材で奥谷謙一委員長は「証言が分かれているところについては、委員と話し合っていく。(委員全体で)合意が得られるような内容のものを目指すべきで、どうしても意見が割れるときは委員の皆さんと話し合って検討していきたい」としました。
■パワハラ「委員の意見が明白だとまとまれば『認定』」
また、パワハラ疑惑などを明確に「認定」または「認定しない」と評価するのかについて奥谷委員長は、「明白に認定するということで意見がまとまればそういう記載になる」としました。
百条委員会は2月議会での報告書の提出を目指す方針です。
■元県民局長の公用PCの情報をSNSで公開した委員に注意
また、委員会では委員の一人の増山誠県議が元県民局長の公用PC内にあった情報をSNS上で公開したことについて奥谷委員長は「理事会において目的外使用はしてはならないと決定されている。情報管理については適切に対応してほしい」と、百条委員会の調査で得られた情報の管理について、改めて注意するよう呼びかけました。