中居正広氏と女性のトラブルを巡る問題で、28日、週刊文春が訂正記事を出しました。
一方で、「A氏がトラブルに関与した事実は変わらない」との考えも示しています。
フジテレビで長年キャスターを務めてきた安藤優子さんは、文春のこの説明に「矛盾があるのでは」と疑問を呈しました。
■「文春の訂正記事に矛盾があるのでは?」と安藤さん
週刊文春は今回の訂正に関して、「『X子さん(中居氏とトラブルになった女性)はフジ編成幹部A氏に誘われた』としていました。しかし、その後の取材により『X子さんは中居氏に誘われた』『A氏がセッティングしている会の”延長”と認識していた』ということが判明した」と説明しています。
またA氏が女性をトラブルの直前に「中居氏宅でのバーベキューに連れて行く」などしたことや女性の認識など取材の結果として「A氏がトラブルに関与した事実は変わらないと考えています」とも述べています。
【安藤優子さん】「文春の訂正記事にある”延長”という表現が気になりました。『編成幹部A氏がトラブルに関与した事実は変わらない』とあるが、トラブルに実際に関与した事実は変わらないですか?ちょっとこれは矛盾している」
「トラブルは被害女性と中居氏の間に起こったもので、編成幹部A氏がその場をセッティングや、誘った張本人じゃないことになれば、『関与した』と言えるんでしょうか。このような部分も訂正するべきなのではないかなと思いました」
こういった点は今後第三者委員会でも調査されることになるかと思われます。
【安藤優子さん】「もちろん、何があったかはしっかり調べなきゃいけないと思うんですけども、『事実』ってそういうことなのかなと思いました」
■週刊文春の初報ではどのように報じていたか
週刊文春の初報では、X子さんの知人の証言として以下のように報じていました。
【週刊文春の初報より】 「X子は中居氏、A氏を含めた大人数で食事をしようと誘われた。彼女は『Aさんに言われたからには断れないよね』と参加することにした」
「飲み会直前になって、X子と中居氏除く全員がドタキャンした。彼女は『A氏に仕組まれた』と感じた」
■「誰がセッティング」を関与とすれば「事実関係からいえばなかった」
初報をの内容を踏まえて、安藤さんは次のように指摘します。
【安藤優子さん】「こうした証言がどのように裏付けされているのかっていうのは、『カギのかかった部屋の中に入って』しまっていて、私たちは判断しようがない。前提として『誰がその会をセッティングしたのか』を『関与』として、『あったのか、なかったのか』というと、事実関係からいえば、そこはなかったということになるわけですよね」
■文春の対応は無責任では
また、関西テレビの加藤さゆり報道デスクは今回の文春の対応を無責任だと批判します。
【関西テレビ・加藤さゆり報道デスク】「今回の記事訂正は、同じメディアの人間として非常に無責任だなと感じています。
私たちテレビ局は、同じように間違いがあった場合は、放送法のルールにのっとって、訂正放送っていうのを行うわけです。放送時間と同程度の時間を割きながら、厳密にすみやかに行う。それだけ報道機関には影響力と責任が伴うということだと思います。
週刊文春のように影響力のあるメディアが確信的な部分について、時間をおいて訂正したっていうことは、読者の信頼も裏切るんじゃないでしょうか。
ただ一方で、今回の文春報道自体全てを否定するものではなくて、フジテレビの対応のまずさみたいなところもあぶり出されたので、そこはそことして、冷静に見なきゃいけないかなと思います」
■「コンプライアンス推進室を機能不全にした責任は重い」と安藤優子さん
長くフジテレビの番組でキャスターを務めた安藤優子さんは、今回のフジテレビの対応について、「被害女性の思いを汲みたいという気持ちは、本当にあったと思う」としつつ、コンプライアンス部署との情報共有がなかったことの責任は重いと指摘しました。
【安藤優子さん】「女性に対してどういうことを一番にプライバシーを尊重する。それから元の仕事に戻れるようにしたいという女性の思いを汲みたい。だからこういう対応を取りましたという説明に(会見では)終始していました。一部にはそのような思いは本当にあったと思います」
【安藤優子さん】「一方でそれは対外的に見ると、『誰を守って、こんなに1年半も対応に時間がかかったのか』と思われるのも当然で、そこの対応のまずさに対する説明が足りなかったと思うんですね。
『コンプライアンス室』との情報共有がなされなかった。女性がどうしてほしいのかということも含めて、一緒になって問題を解決するための部署なわけじゃないですか。それを機能不全にしてしまった責任はきわめて重いと思います」
(関西テレビ「newsランナー」 2025年1月29日放送)