元タレントの中居正広氏と女性とのトラブルなどをめぐる問題で、週刊文春が記事を訂正したことについて、31日、関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」に出演した社会学者の古市憲寿氏は週刊文春の責任は大きいとして、「週刊文春は廃刊にしたほうがいい」と批判しました。
■昔は“しれっと”修正しても当たり前だったが、いまは週刊誌にも責任がある
古市氏は、自身のXに週刊文春の記事訂正の問題を『誤報をこっそりと「修正」するなんて姑息なことは許されないと思います』と投稿しています。
昔とは週刊誌の位置付けが変わってきたとし、昔は“しれっと”修正することも当たり前だったが、いまは週刊誌にも責任があり、説明責任を果たすべきだと指摘しました。
【古市憲寿氏】「週刊誌の位置づけが変わってきたと思うんですよね。“しれっと”修正することなんて昔は当たり前でしたし、週刊文春も裁判で何度も負けています。
誤報・修正・訂正は、日常的にあったんだけれども、週刊誌だからそれでもいいよねって認められてきたと思うんです。
でも、こんな風に日本全体のまとめる力を持ってしまったわけじゃないですか。そうなってしまった以上、その責任がやっぱりあると思うんです」
■週刊文春の記事訂正「今の説明はあまりにも足りない」
週刊文春がWEBと誌面上でのみ記事の訂正をしたことについては、「社長や編集長は会見しないのは、フジテレビと比べてフェアじゃない」とし、誌面上での謝罪でもいいが、「今の説明はあまりにも足りない」と批判しました。
【古市憲寿氏】「ただおかしく、嘘を交えて週刊誌で報じた方がよかった時代は終わって、コンプライアンスの時代になったからこそ 週刊文春もそういうことを他人に求めてきたわけじゃないですか。不倫を報道してみたりとか。ちゃんと説明責任を果たさないと週刊文春としてはフェアじゃないのかなと思いますね」
■「X子さんの知人の証言」は誤りだったのか、そもそも知人はいなかったのか
また、週刊文春の第一報では、「X子さんの知人の証言」が取材源になっていることにも触れ、この情報についても明らかにしてほしいと話しました。
【古市憲寿氏】「X子さんの知人という方が記憶違いをしたのか。それとも X子さんの知人という存在がそもそもいなかったのか。(週刊誌では)よく使う手法ですけど、このことも含めてつまびらかにしてもらわないと。
何がどう間違って、こうなったのかを説明してもらわないと、同じ間違いをまた起こしますよね。再発防止も含めて、きちんと説明する人は少なくともいると思います」
■「週刊文春は廃刊にしたほうがいい」
【古市憲寿氏】「週刊文春は廃刊にしたほうがいいと思います。文藝春秋の社員もかわいそうで。週刊文春が暴走しているせいで小説作りたくて、まじめにやってる編集者もいる中で、週刊文春のせいで割を食っている。
(週刊文春に)社会的な意義はあると思います。問題起こした以上、誰も週刊文春を信じないじゃないですか。嘘をつく媒体なんだなと分かっちゃった以上、使命は終えたのかなと思います」
(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」 2025年1月31日放送)