ペダル付きの原動機付自転車「モペット」を運転免許が必要にも関わらず不要と偽って販売した疑いで、大阪市のバイク販売会社の役員らが書類送検されました。
詐欺の疑いなどで書類送検されたのは、大阪市東住吉区でバイクの製造・販売を行う「Wiz World(ウィズ・ワールド)」の役員の男(47)と、元社員の男(30)です。
2人はおととしから去年にかけて、「モペット」48台を運転免許が不要な「特定小型原付」と偽って大阪市内のバイク販売店に提供し、およそ310万円をだまし取った疑いなどが持たれています。
ペダル付きの原付で時速20キロメートル以上で走る「モペット」は、運転免許が必要な一般原付に区分されます。
一方、「特定小型原付」は、最高速度が20キロ以下など一定の基準を満たす機種であれば、16歳以上は運転免許なしで運転することができます。
警察の任意の調べに、役員の男は容疑を否認し、元社員の男は一部否認しています。 「モペット」を「特定原付」と偽って販売した容疑での立件は全国で初めてだということです。
警察は起訴を求める「厳重処分」の意見をつけて31日付けで書類送検しています。