滋賀県にある陸上自衛隊の演習場で、訓練で発射した砲弾の落下場所が確認できず、自衛隊は演習場の外に飛んだ可能性もあるとみて捜索を行っています。
陸上自衛隊中部方面総監部によると、3日午後2時40分頃、滋賀県高島市の饗庭野(あいばの)演習場で、訓練中に発射した砲弾のうち1発が目標地点に飛ばず、落下場所が確認できていないということです。
砲弾は射程が20キロ以上ある「155ミリ榴弾(りゅうだん)」で、西側に向けて発射されていて、演習場の外の山林に着弾した可能性もあるということです。
けが人などの情報は入っていないということですが、陸上自衛隊は演習場での射撃訓練を見合わせ、砲弾の捜索を行っているということです。
饗庭野演習場は高島市役所から北西におよそ5キロの場所にあり、2018年と2021年に訓練中の砲弾が演習場外に落下する事故が起きています。
■滋賀県知事は、「このような事案が発生したことは、極めて重大かつ遺憾」とコメント
滋賀県の三日月大造知事は、「滋賀県では、令和3年6月に饗庭野演習場における演習場外に着弾する事案が発生しており、これまでから徹底した安全対策を講じるように強く要請してきたにもかかわらず、このような事案が発生したことは、極めて重大かつ遺憾であります」とコメントを出しました。