小学生10人に性的暴行を加えた罪などに問われている男の裁判員裁判で、検察は最も重い無期懲役を求刑しました。
■「10人に性的暴行を加えるなど」の罪に問われ起訴内容認める
柳本智也被告(28)は2016年から2022年にかけて、大阪府内の集合住宅の一室で、小学生の女の子あわせて10人に性的暴行を加えるなど複数の罪に問われています。
これまでの裁判で柳本被告は、起訴内容を認めています。
■検察「被害者の人格を無視した卑劣な犯行」と無期懲役求刑
4日の裁判で、検察は「高度な計画性がみられ、被害者の人格を無視した卑劣な犯行。将来を狂わす恐れもある」などとして無期懲役を求刑しました。
■被害者の父「犯行は鬼畜の所業」
被害者の父親の1人は、「犯行は鬼畜の所業。強烈な被害体験を幼い子が1人で胸の中に押し込めていた恐怖は計り知れない。裁判所には、最大の刑罰を望みたい」と意見陳述しました。(弁護士が代読)
柳本被告は最後に、「逮捕前は事件の重大さを認識できていなかったが、今は非難されて当然だと思う」と反省の言葉を口にしました。
判決は、今月18日に言い渡される予定です。