おととし、和歌山市の選挙の演説会場で自作の爆発物を投げ込み、岸田前首相らを殺害しようとした罪などに問われている木村隆二被告(25)の裁判員裁判で、被告人質問が行われています。
■狙いは「岸田さん」岸田前首相狙ったことが明確に「4カ月前から計画」とも
木村被告は、弁護側の質問で、「爆弾を作っている時はどういう計画だった?誰を狙うかを考えていた?」と聞かれ、「当時の岸田さんです」と答え、事件で狙っていたのは岸田前首相だったと明かしました。
また、事件をいつから起こそうと思っていたのか、という質問に対しては、「2022年12月頃だったと思う」と答えていて、事件の4カ月前から計画を始めたことがわかりました。
■動機は選挙制度に不満も注目されず「関心を集めるため」
このほか、木村被告は事件を起こした動機について、選挙に立候補するための年齢や供託金などの制度について不満があり、国を相手に民事裁判を起こしたものの、注目されていなかったことから、「関心を集めるため」と説明しました。