大阪市は万博の期間中、大阪・ミナミにある通称「グリ下」に、塀を設置することを明らかにしました。
大阪・ミナミにあるグリコの看板のすぐ下、通称「グリ下」では、家庭環境など様々な悩みを抱えた少年少女が集まり、彼らを利用した犯罪が相次ぐなど、問題となっています。
大阪市は、これまで照明を設置するなど環境の改善を図ってきましたが、いまだ若者が座り込む様子が確認されるということです。
万博期間中は特に多くの外国人観光客らが訪れるとみられることから、市は、若者などが座り込まないよう、今年度中に高さおよそ2メートルの塀を立てると発表しました
大阪市の横山英幸市長は、「“グリ下”イコール悪とか汚いというイメージにしたくないというのは(地元の)多くの方が思っている。若い人たちがたまることでの犯罪リスクを低減させていきたい」と話しました。 また、市は、いわゆる「トー横」のある東京都などと連携して福祉的な支援を拡充していきたいとしています。