藤川球児監督が4番起用を明言しているプロ3年目の森下翔太選手(24)。どんな“4番像”を描いているのか。キャンプ地の沖縄で直撃しました。 「4番ライト、森下」 今シーズンの阪神タイガース、チーム初実戦となった2月8日の紅白戦。白組の4番で登場したのが、プロ3年目の森下選手です。 その第1打席でセンター前ヒット。4番として、いきなり存在感を見せつけました。
【森下翔太選手】「自分がやっていたセンター方向の打球って所で、方向的には良かったかなと思います。やってやろうという気持ちになっているので、シーズンの最後まで4番でいけたらいいなと思っています」
■「4番を打つからには、結果で証明したい」
そんな、虎の新4番候補に思いを聞きました。
(Q.藤川監督のもと、初めての春季キャンプですけど?)
【森下翔太選手】「(藤川監督が)いろんな所に行きながら、コミュニケーションとりながらやっている姿は練習中でも見えるので、コミュニケーションがとりやすい環境ができていると感じます」
キャンプが始まる前の1月。藤川新監督は、「4番森下」の構想を明かしていました。
【森下翔太選手】「うれしかったです。4番を打つからには結果を残して、結果で証明したいなと思っています」
■課題は“センター方向”
そんな森下選手は今、昨シーズンから感じていたある課題に取り組んでいます。
【森下翔太選手】「自分の中で、センター方向への力の伝わり方が薄かった。それと芯に当たっても失速する打球が多かったというのが、バッティング練習中から思っていて」
昨シーズン、森下選手が甲子園で打った8本のホームランは、全てセンターより左側で、右側へのホームランはありませんでした。
(Q.「センター方向」の課題を解決すれば何につながる?)
【森下翔太選手】「良い形で打てれば、(打率とホームラン)両方増えるかなと」
シーズンオフの自主トレから、その課題と向き合ってきました。 【森下翔太選手(今年1月の自主トレ)】「甲子園でバックスクリーンにまだ打てていない。センター方向、バックスクリーンへの強い打球」
■理想の4番は「恐れられる存在」
キャンプも第2クールが終了しましたが、その取り組みを頑固なまでに続けています。
バッティング練習では、センター方向への柵越え。 8日の紅白戦でも、センター前に打球を運びました。
【森下翔太選手】「やりたい事の体の感じと、頭の意識がだいぶ合ってきた。打率3割をひとつ目標にしているので、3割打つ中でホームランもしっかり打てたらと思います」
(Q.森下選手にとって理想の4番ってどんな存在ですか?)
【森下翔太選手】「『恐れられる存在』というか。一打席一打席の嫌な感じというか、勝負を避けられたり。自分が避けられればランナーがたまって、次のバッターにチャンスが回ったり。そういった良いサイクルが生まれる4番打者になりたいと思います」
(関西テレビ「newsランナー」 2025年2月10日放送)