大阪府の岸和田市長が女性との性的関係をめぐり裁判で和解した問題。
市議会で2度目の不信任案が提出され可決されました。
■永野市長は「不信任決議に大義はない」として議会を解散
【岩崎雅秋 岸和田市議】「大義なく議会を解散し莫大な市民の血税を使ったことは言語道断である再度、即刻退陣することを求める」
17日、二度目の不信任決議案が突きつけられた、大阪府岸和田市の永野耕平市長。
2019年からおよそ1年半にわたり、性的関係を強要されたとして大阪府内の女性から損害賠償を求める裁判を起こされ、解決金500万円を支払うことなどで和解しています。
市議会は去年12月、「混乱を招いた市長の責任は重大」などとして不信任決議を可決。永野市長は「不信任決議に大義はない」として議会を解散しました。
【岸和田市・永野耕平市長】「数年前の不貞行為については反省しているし申し訳なかったと思っている。それは家族や妻に思っていることで、これをそのまま市議会で扱われるのはおかしなこと」
■17日2度目の不信任案が可決
市議選には妻・紗代さんも立候補するという異例の事態となりましたが…不信任決議に賛成した市議20人全員が当選する結果に。
妻の紗代さんも当選しました。
【永野紗代 岸和田市議】「12月と同じもの(不信任決議案)が出された場合は反対」
そして17日、市議会では、2度目の不信任案を提出。妻の紗代さんは、反対の立場を示していましたが、市長の親族であることから採決に加わることはできず退席しました。採決の結果…
【岸和田市議会・烏野隆生議長】「賛成23票、反対0票です。よって本件は原案の通り可決されました」
出席した23人全員が賛成し、不信任案が可決されました。職員や市民に深々と頭を下げて退出する永野市長。午前0時をもって自動失職となります。
■「早い段階で議員とひざ詰めで話ができていたらもっと違ったかも」と市長
2度に渡って不信任決議を可決され永野市長は・・・
【岸和田市・永野耕平市長】「不信任は民意だと思います。重く受け止めます。早い段階で議員とひざ詰めで話ができていたらもっと違ったかもしれないですね」
また今後行われる市長選については・・・
(Q基本的には立候補したい?)
【岸和田市・永野耕平市長】「はい。まだ市政について改革道半ばですし、まだまだしなければならないこともあると考えているからですね」
選挙管理委員会によると、すでに行われた市議選と市長選でかかる費用は、あわせて1億円ほどになる見込み。
■「恥ですよね(市長は)」と市民の声
市民からは納得がいかないとの声が聞かれました。
【市民】「市民からすれば無駄なお金使ってる気がするけどね。余裕のあるような市と違う」
【市民】「できたらあっさり辞めてほしかった。あの人悪くない言ってるけど、悪くないんやったら和解金払うことないでしょ」
【市民】「恥ですよね(市長は)できれば新しい人がいいですかね」
混沌とする岸和田市政。市長選は、50日以内に行われます。
(関西テレビ「newsランナー」2025年2月17日放送)