兵庫県の斎藤元彦知事は、いわゆる「二馬力選挙」を巡る問題について、全国の知事有志が国に対策を求める提案を行ったことに対し、「国や総務省が見解を示すものだ」と述べました。
当選の意思がなく立候補し、ほかの候補者が当選を訴えるいわゆる「二馬力選挙」は、現行法では禁止されていないものの、選挙ビラの枚数やポスター掲示などで、選挙の公平性が損なわれているとして、京都府知事や滋賀県知事など19人の知事有志が国に対して対応を求める「緊急アピール」を行いました。
斎藤知事は緊急アピールについて「公平適正な選挙は必要なので、必要であれば議論して、法改正していただければ」と述べたうえで、『二馬力』選挙については「国や総務省が見解を示すもの」であるとの考えを示しました。 斎藤知事が知事有志のアピールに加わらなかったことについては、斎藤知事に声掛けがなく、報道で知ったとのことです。
斎藤知事を巡っては昨年11月の知事選挙において、NHK党の立花孝志党首が、斎藤知事の当選を目的とする選挙運動を展開しました。 これについて見解を問われた斎藤知事は「組織や政党の支援がないなかで、自分自身、大変厳しい選挙だった。自身がやれることを一日、一日、必死だったので、ほかの候補というよりも自分自身ができることを懸命にした選挙戦だった」と述べました。