■「真に独立した調査が必要」大株主が再調査提案も否決
小林製薬の「紅麹サプリ」の健康被害の問題をめぐり、大株主の投資ファンドから問題の再調査などを求める提案が出されたことを受けて、臨時株主総会が開かれ、ファンドの提案は否決されました。
小林製薬の紅麹サプリを巡っては、摂取した人から腎疾患などの健康被害の訴えが相次ぎました。
この問題について、およそ10パーセントの株式を保有する香港の投資ファンド「オアシス・マネジメント」が、「真に独立した調査が必要」などとして、問題の再調査と社外取締役の選任を提案していました。
■再び大規模調査をすれば補償などが停滞…
小林製薬はこの提案を議論するため、19日、臨時の株主総会を開き、「行政も含む多角的な調査を行っていて、再び大規模な調査をすれば補償などの取り組みを停滞させる」などと提案への反対を表明。
また、質疑で株主から創業家からの脱却について問われると、山根聡社長は「前社長と前会長は、経営執行の重要なポジションになく、創業家依存から脱却している」と主張しました。
■株主の反応は…
採決の結果、およそ7割の株主がオアシスの提案に反対し、いずれも否決となりました。
【反対の株主】「いろんな思惑がいろんな思惑あってモノ言っている株主もいる。結果すべてが良くなっているわけでもない。そう考えると、これまでちゃんと経営してこられた会社の経営を信じたい」
【賛成の株主】「(小林製薬は)説明上手だなという風には思ったんですけど、それって結局、まさに院政ってそういうことを言うんじゃないかなと思っていて、疑いを払しょくする簡単で唯一の方法をとらないのは、理解できない」
オアシス・マネジメントは「数日のうちにこの結果に対する見解を伝える」とコメントしています。
(関西テレビ「newsランナー」2025年2月19日放送)