兵庫県の斎藤知事の告発文書問題で調査を進める百条委員会。
報告書の素案が作成され、知事のパワハラ疑惑については、「おおむね事実」と記載されていることがわかりました。
■調査報告書の素案でパワハラは「おおむね事実」 元県民局長への処分の撤回を提言
去年3月、元県民局長が斎藤知事のパワハラ疑惑などを告発。
真偽を調査するために、県議会に設置された百条委員会は、知事の証人尋問などを行ってきました。
3月上旬に調査報告書の提出を目指しているなか、関係者への取材で、各会派の意見をとりまとめた現時点の素案の内容が明らかになりました。
知事が公用車を降りて20メートル歩かされたことで、職員を強くしっ責するなどしたパワハラ疑惑について。
素案では「おおむね事実」とした上で、「平均的な労働者の感じ方からすると、パワハラ行為であるとみなされる可能性がある」などと評価していることが分かりました。
また、調査を待たずに元県民局長を停職3カ月の処分とした県の対応について、「公益通報者の探索は許されず、不当な調査に基づく処分」とし、処分の撤回を提言しました。
■各会派で意見異なり、最終報告書の内容は大きく変わる可能性も
報告書の素案について斎藤知事は…
【兵庫県 斎藤元彦知事】「報道は見ていますが、正式な報告書が出されていないこの段階でのコメントは差し控えたい」
素案にはこのほかにも第2会派の「維新」が出した、「パワハラの認定は司法の判断によるべき」、「通報者の探索が違法だったとは断定できない」との意見も記載されています。
各会派で意見が異なっていて、最終的な報告書の内容は大きく変わる可能性もあるということです。
(関西テレビ「newsランナー」2025年2月19日放送)