維新の兵庫県議が兵庫県の斎藤知事の疑惑を調べる百条委員会の非公開の音声データをNHK党の立花孝志党首に提供していた問題や、別の維新の兵庫県議が、立花党首に対して「元県議が知事失職の黒幕」と書かれた文書を手渡されていた場に同席していた問題。
日本維新の会の吉村代表は、「ルールに反しているのは事実。するべきではなかった」と批判するとともに、今週末にも県議2人が直接記者に説明する場を設けると述べました。
■吉村代表「ルール違反」繰り返し指摘 「説明責任を果たす場を週末に」と発表
20日、取材に応じた日本維新の会の吉村代表は、この問題について、繰り返し「ルールに反している」と厳しく指摘しました。
(Q. 党のガバナンスに問題があると、批判があるのでは?)
【維新・吉村代表】「その批判はおっしゃる通りだと思います。百条委の秘密会は秘密に行われていますから、その趣旨考えても、ルールには反しているところがあると思います」
(Q.知事選挙に影響あったのでは?)
【維新・吉村代表】「選挙にどこまで影響を与えたかは、分かりませんけれども、ただこれはルールに反しているのは事実ですから、するべきではなかったというふうに思います」
「本人たちの思いというのがあるのはわかりますが、これはルール違反ですから、してはならないことだと思います。しかも相手方は、他党の党首ですから、やっぱりルール違反だと思います。思いはわかりますが、ルール違反です。これは」
また吉村代表は、今週末にも2人が直接、記者たちに対して説明する場を設けると述べました。
【維新・吉村代表】「今週の週末には調査結果の公表と、きちんと記者のみなさんに対して、事実経緯を本人たちからも説明する。また、みなさんの質問を時間無制限でやり切ると。そして説明責任をきちんと果たすということ重要だと思いますから、事実調査の公表と合わせて今週末にするということになるかと思います」
■維新・増山誠兵庫県議 配信番組で「立花氏に提供した」と公表
去年10月に開かれた、斎藤知事の疑惑に関する告発文書を調べる百条委員会は、知事選への影響を配慮して非公開で証人尋問が行われました。
しかし、NHK党の立花孝志党首は、片山元副知事が告発者の私的な情報に触れた時に奥谷委員長が遮る場面など、尋問中の音声データをSNS上に公開していました。
これについて19日夜、百条委員会の委員の1人で、維新の増山誠県議が配信番組で「立花氏に提供した」と明かしました。
増山県議は「県民が事実を知るべきと思った」とした一方、「ルールを破った」として委員を辞任する考えを示しています。
■「県議が知事失職の黒幕」と書かれた紙が立花氏に渡される場に維新・岸口県議が同席
さらに百条委員会の副委員長を務める維新の岸口実県議は、「(辞職後に死亡した)竹内県議が知事失職の黒幕」と書かれた文書を、立花党首に渡された場に同席していたことが明らかになりました。
岸口県議も委員を退く意向を示しています。