日本維新の会は25日、両院議員総会を開き、自公との合意文書案と予算案に賛成する方針を決めました。党内の協議は難航し、およそ5時間にわたりました。
最終的に、教育無償化に加え、社会保険料の引き下げを目標に明記することで了承となりました。
教育無償化に向けて大きく前進する一方、国民民主党が掲げる、「103万の壁引き上げ」は遠のいたともみられています。
これについて、関西テレビ「newsランナー」に出演した、日本維新の会の吉村洋文代表は、「国民民主党に『本気で政策を実現するんだったら一緒にやりましょう』と言ったら、『維新は維新で』と突き放された。『維新のせい』と言われるのはフェアじゃない」と述べました。
■『本気で103万の壁突破やるんだったら一緒にやりませんか』投げかけるも…
【日本維新の会 吉村洋文代表】「僕は『103万の壁引き上げ』賛成ですし、両方やるべきだと思うんです。でも予算との関係がある」
【日本維新の会 吉村洋文代表】「僕が言ったのは、『本気で103万の壁突破やるんだったら一緒にやりませんか』と国民民主党に去年の冬ぐらいに投げかけました。国民・榛葉幹事長から『維新は維新でやったらいい。一緒にはやりません』と答えが返ってきた。だからわれわれは(自公と)実務協議を丁寧に積み上げてやってきた」
【ジャーナリスト 安藤優子さん】「榛葉さんは、自分たちの(103万の壁の)協議が進まないのは維新のせいだと言ってましたよね」
【日本維新の会 吉村洋文代表】「本気で腹くくって政策を実現するんだったら一緒にやりましょうと言ったら、『維新は維新で』とある意味突き放された。ならばわれわれは、(教育無償化を)実現しようと。公約で掲げていることですから。国民民主党から『やりません』と来て、『維新のせい』『維新の予算合意成立すると難しくなる』というのは、僕からしたらフェアじゃないと思います」
■「中途半端になるのが嫌なんです」
【日本維新の会 吉村洋文代表】「(「newsランナー」がLINEで実施した)アンケートで、普通に考えたら『103万の壁撤廃』の方が人気あるんだろうと思いますが、『教育無償化』44パーセントも支持してもらっていて、僕はこれ本当ありがたいです。もっと少ないと思っていた」
【ジャーナリスト 安藤優子さん】「103万円の壁撤廃を本当に実現しようとするならば、やっぱり野党として一致団結して重しをかけていくのが一番理想的なんじゃないですか?」
【日本維新の会 吉村洋文代表】「僕もそう思っているんです。逆の立場(自分が国民民主党だったとしたら)だったら維新に乗ります。103万の壁はかなり難しいかもしれない。『そこまで言うんだったら俺らと一緒に本気でやろう』と、僕だったら維新に言いますね」
■「重要な局面になったらはしご外される 政治の世界のそういうのが大嫌い」
【日本維新の会 吉村洋文代表】「中途半端が嫌なんです。表で言って、裏ではその気がなくて、重要な局面になったらはしご外される。政治の世界でよくある。僕はそういうのが大嫌いなんです。だから『地獄の底まで腹くくって本気でやるつもりならやりましょう』と玉木さんに言った。軽い気持ちでやるのは嫌なんです」
【日本維新の会 吉村洋文代表】「今回の(自公との)合意も、いろんな修飾文があったんですけど、僕はそれだと絶対やらないと言った。実現するかしないかどっちやねん。最後実現することを明確にした。政治ってやっぱり社会を変えることが目的だから、中途半端になるのが嫌なんです」
(関西テレビ「newsランナー」 2025年2月26日放送)