2025年度の予算案が衆議院通過しました。
その中で国民民主党などが反対した与党案に賛成に回った日本維新の会に対し“与党寄り”、“まるで自公維だ!”などの声も出ています。
こうした中、橋下徹氏は8日、情報ニュース番組「ドっとコネクト」(関西テレビ)に出演し、今回の維新の与党案賛成について「吉村代表らしい判断。“以前よりもマシであればやる”という基準…100点は狙わない。60点であったとしてもやるんだ!という判断だったと思う」と持論を述べました。
「年収103万円の壁」の見直し法案を巡っては178万円を目指して、来年から引き上げると去年、自民・公明・国民が3党合意しましたが、2月、国民民主は所得制限付きで最大160万円の与党案に納得できず決裂状態になりました。
この与党と国民民主の決裂に割って入った形となったのが維新。維新・前原共同代表は「3党合意の178万円に向かっての途中経過であるということを確認することによって、我々は賛成した」としています。
SNS上では、“他人のふんどしで相撲をとるのが維新なのか”、“横取りという感じで維新何してくれてんねん”という声もあります。
今回の維新の与党案賛成について、維新の創設者でもある橋下徹氏は「吉村さんらしい判断だなと思います。自民党の案には予算には増税入ってます。防衛増税が入ってます。それから年収の壁の問題についても、(国民民主)玉木代表が言ってた『178万円の壁』の方が減税効果は高いんですよ。だから、自民党の案に賛成すれば、もう…いろんな批判が出てくることは百も承知(の中)で、吉村代表はどういう判断をしたかというと、僕もそうなんですが、知事・市長やってた人間はとにかく政策を1つでも進める。
それで批判が出たとしても、“以前よりもマシであればやる”というのが基準なんですよ…100点は狙わない。100点じゃなくても60点であったとしてもやるんだ!と。
でも世間は、60点だと批判が来るわけですよ!ほかの40点分が足りないじゃないか…で今、吉村代表はボロカスに言われているけど、でも、私立の高校は、確かに高校生持ってる家庭だけですけども、授業料は一定のかなりの援助が入ります。
それから年収の壁のところも、(国民)玉木代表が言っているほどにはなってないけれども、収入850万円までの人には2万から3万の減税にはなってるんだから…60点か50点だとしても、以前よりも前に進めるんだったら批判受けてでもやるという、ある意味、吉村さんの判断、もちろん足りない部分を批判する政治評論家もたくさんいると(思いますが)」と話しました。
また、橋下氏は去年末には、国民民主の玉木代表がある意味、政治的に“モテ期”となっていたが、維新・吉村代表側のラブコールがあったのに玉木代表が「自分の力でできる」と完全に無視し振り向かなかったので、今回の形となったのではと持論を述べました。
(情報ニュース番組「ドっとコネクト」関西テレビ 2025年3月8日放送より)