大阪府警は去年の20歳未満の検挙や補導状況について取りまとめ、大麻などの薬物事件での検挙人数が3年連続で全国最多だったと発表しました。
大阪府警によると、去年に大阪府内で大麻取締法違反などの薬物事件で検挙された20歳未満の人数は191人で、3年連続全国で最も多い人数となりました。 そのうち高校生は46人、中学生は全国最多の9人でした。
大阪府では、他の都道府県と比べ、薬物事件で検挙される少年の年齢が低い傾向にあるということです。
また、20歳未満による窃盗や暴行などの刑法犯の検挙数は前年より147人増え、2900人でした。
このうち、刑事責任を問えない14歳未満の「触法少年」が824人で、2020年と比べると倍以上になっています。
大阪府警は、新型コロナウイルスの感染拡大で2020年から数年間、小学5年生を対象にした非行防止教室が中断されていたことが要因のひとつにあると分析しています。
大阪府警は「決して楽観視できない状況であり、引き続き情勢を注視しながら非行防止・被害防止活動に取り組んでいく」としています。