いよいよ大阪・関西万博開幕まで1カ月を切りました。 「newsランナー」では、万博開幕直前!「ウチのパビリオンが一番や!」選手権というスペシャル企画をお届けしました。
「newsランナー」のスタジオには、オランダ、イタリア、イギリス、ドイツ、キルギスの5カ国の代表者が集まり、それぞれの国のパビリオンをPRしました! 一体どんな魅力が語られたのでしょうか?
■スケールが「でっかい」オランダパビリオン 平均身長が世界一!
まずは水の国・オランダ。 魅力はやっぱり運河が張り巡らされた美しい町並み。水の都、大阪とも親和性が高そう!という勝手な予想で出演を依頼しにいくと、総領事が出迎えてくれました。
【マーク・カウパース総領事】「オランダパビリオン来てや!」
関西弁もバッチリなんです。
【記者】「身長が大きいですね!」
【マーク・カウパース総領事】「背が高いですね、2メートルです」
実はオランダは平均身長が世界一。
【マーク・カウパース総領事】「ぼくはオランダでも小さい方なんだ。冗談だよ」
とてもお茶目な総領事です。
さてパビリオンの目玉はというと大きな球体。 さすが身長の高い国、スケールも「でっかい」です。 球体の中で没入感ある映像を見るということなんですが、どんな映像かはまだ秘密。 総領事、身長だけでなくパビリオンでも世界一を目指すんですか?!
【マーク・カウパース総領事】「ほかの国は一緒に働く同僚みたいなもの。競争より協力だよ」
人としての器も「でっかい」ですね。
■万博限定のミッフィーのぬいぐるみを販売予定
スタジオでは「newsランナー」で初公開のとっておきの情報をPRしてもらいました。
【オランダ・マルタインさん】「初公開のミッフィーちゃんを持ってきました。ちょうど先日、ミッフィーちゃんがパビリオンのキッズアンバサダーとして就任することになりました。パビリオンの中で気候変動など大きなスケールのテーマが語られるなかで、分かりやすく説明してくれるのが、このミッフィーちゃんです。また、子どもの目線の高さに『ミッフィーの絵本型』の展示もあります」
【オランダ・マルタインさん】「ミッフィーのぬいぐるみはきょう2つしか持ってきていないんですが、万博限定グッズの販売も予定しています。このミッフィーが持っているのは、うちのパビリオンの球体で、万博仕様になっています」
■古代ローマ時代の彫刻「ファルネーゼのアトラス」が日本初公開
芸術と食の都・イタリア。豊かな歴史が育んだ街。それ自体がもはや芸術です。
【マリオ・ヴァッターニ政府代表】「旗がなくても見たら、あ、やっぱりイタリアだってわかるものを作りたかった」
イタリアのパビリオン、外観はイタリアらしい劇場ですが・・・ 中に入ると、広がるのは「宇宙空間」!?その中心に展示されるのは古代ローマ時代の彫刻「ファルネーゼのアトラス」。ギリシャ神話の神「アトラス」が天体や星を現した模型、まさに宇宙を持ち上げています。この彫刻は日本初公開!芸術では圧倒的な存在感を示すイタリア。
ちなみにライバルは?
【マリオ・ヴァッターニ政府代表】「どの国かな~バチカン!彼ら、ミュージアムから素晴らしいカラヴァッジオの作品を持ってくるから、やっぱり負けたくないですよね」
さあ、賽は投げられた!譲れない芸術の戦い、必見です!
■レオナルド・ダ・ヴィンチの直筆のデッサンやメモを展示
【マリオ・ヴァッターニ さん】「今日はパビリオンのキャラクター・イタリアちゃんからとても大事なニュースが来ています。大阪はミラノの姉妹都市です。ですからミラノから万博にとても貴重な贈り物が届きます。 それはレオナルド・ダ・ヴィンチが描いた技術的な絵。直筆のデッサンやメモを4枚展示します」
【ジャーナリスト 浜田敬子さん】「ミラノに行かないと本来見られないものなんですね」
【マリオ・ヴァッターニ さん】「そうです。ミラノからの贈り物です」
■イギリスのキーワードは積み木「積み木のように小さなアイデアがイノベーションに」
「伝統・荘厳」そんな言葉がぴったりなイギリス。18世紀の産業革命の経験から「イノベーティブ」、大阪風に言い換えると「シュッとしている」ことも重視する国だとか… そんなイギリスのパビリオンのキーワードは…「積み木」…!?よく見ると、外観も積み木風です。
【キャロリン・デービッドソン政府代表】「こどものおもちゃ、積み木のように小さなアイデアが世界を変えるイノベーションになる」
パビリオンのキャラクター「ピックス」もどんな形にもなれる「積み木」がモチーフ。パビリオンでは、最新鋭のプロジェックションマッピングで「ピックス」がイギリスの技術革新の旅に連れ出してくれるそうですよ!見据えるのは万博の頂点か!? デービットソンさん、意気込みは?
【キャロリン・デービッドソン政府代表】「万博は競争ではないですね。(ほかの国と)一緒にコラボレーションをさせて頂きますね。ですから負けたくない国はないと思いますね」
■ピーターラビットとひつじのショーン、パディントンも万博に
【キャロリンさん】「今日はパビリオンのキャラクターのピックスと一緒に来ています。ピックスは何にでも変身できるキャラです。ピックスの友達の、ピーターラビットとひつじのショーン、パディントンも万博に行きます。これは今日のニュースです」
【吉原キャスター】「万博期間中にスターに会えるってことですか?」
【キャロリンさん】「そうですね。それからひつじのショーンは今年30歳になります。(万博期間中)誕生日を祝う機会があります」
【藤本景子アナウンサー】「楽しみですね。そういう記念日はみんなで祝いたいですもんね。あとピックス、サイズ感がすごく大きいんですよ。ほかの国のキャラクターに比べて」
■ドイツはどの国にも負けないほど力を入れた「庭園」に日本文化の「カワイイ」も
EUで最大の人口を有するドイツ。中世の雰囲気が残る美しい街並みに…ビールやソーセージ。日本人も大好きなグルメであふれています。
パビリオンで打ち出したのは『意外と知られていないドイツの魅力』それが…どの国にも負けないほど力を入れたという「庭園」です。歴史の深いドイツの美しい庭園を再現するため選ばれたのは…”植木のまち”大阪・池田市の樹木。ドイツの歴史と大阪の伝統と融合が生み出す絶景に乞うご期待。
パビリオンのテーマは環境への負荷が少ない循環社会。日本人には馴染みのない難解な概念…これをわかりやす~く教えてくれるのが…
【レア・キミニッヒさん】「ドイツパビリオンの丸くてかわいいサーキュラーちゃんです」
これも日本文化の「カワイイ」との融合で生まれたそうですよ!日本人の心を掴む意気込みはどこの国にも負けないのでは?
【レア・キミニッヒさん】「万博は競争ではなく、国際交流のプラットフォーム誰かに負けたくないというよりもみんなと一緒に成功させたい」
ドイツ、日本文化との融合で人気を集められるのか。
■サーキュラーちゃんは光って歌を歌ったりも
【レア・キミニッヒさん】「これがドイツパビリオンのかわいくて丸い、サーキュラーちゃんです。オーディオガイドです。名前の通り丸いものが大好きなんです。色んな丸いものを一緒に探して行きます。こちらは持ち出しできないんですけど、サーキュラーちゃんと別れたくないお客さんには、机に置いてあるこちらの可愛いぬいぐるみがショップで売っていて、購入できます」
【谷元キャスター】「サーキュラーちゃんは案内以外に何かしてくれたりするんでしょうか」
【レア・キミニッヒさん】「サーキュラーちゃんすごくおしゃべりなんです。他のサーキュラーちゃんが近寄ってきたら、光って歌を歌ったり、面白いことをします。それはもうパビリオンに来てからのお楽しみです」
■キャッチコピーは「めっちゃ」キルギス版「ハウルの動く城」イメージしたパビリオン
美しい山々が広がる中央アジアの国キルギス。あまり馴染みのない国ですが…。今回、番組出演のために、緊急来日! 「こんばんは 」 取材中、たまたま通りかかったアジスさんに吉原キャスターが話しかけ…急遽、はちみつをいただくことに。
【キルギス・アジスさん】「まいう~」
出演を打診したらふたつ返事でOK!キルギスの山々を超え飛んできてくれたんです。 パビリオンの準備も順調。イメージはキルギス版「ハウルの動く城」。伝統的な楽器や、AIロボットを展示するといいますが…ちっちゃ! 準備は最終盤。決めかねていたのはパビリオンのキャッチコピー。アジスさん行きつけのカフェの店主に相談に…
【キルギス・アジスさん】「ちょっと見てくれませんか」
アジスさんの、渾身のアイデアとは?
【キルギス・アジスさん】「『めっちゃ』がいい?『まいう』がいい?」
【カフェの店主】 「『まいう』古い」
キルギスのキャッチコピーは「めっちゃ」に決定!
【キルギス・アジスさん】「めっっちゃいい。あーよかった。いい言葉見つけました」
「めっちゃ」を武器に緊急参戦。キルギスパビリオン、果たして「めっちゃ人気」になれるのでしょうか?
■「キルギスと日本はめっちゃそっくり」
【アジスさん】「キルギスと日本はめっちゃそっくりだと思います。また、このぬいぐるみは『こころ』という名前ですが、キルギスでも『こころ』は意味も発音も同じです。めちゃそっくりですね」
【谷元キャスター】「こころは今、目を閉じていますね」
【アジスさん】「ちょっと長旅で寝ています。でもこの雪豹の『こころ』目覚めるんです。キルギスには日本と似た言葉などもあります。めっちゃそっくりだという意味でキルギスパビリオンに参加してください。いらっしゃってください」
【谷元キャスター】「開幕してから、こころに会えるのも楽しみですね」
【ジャーナリスト 浜田敬子さん】「皆さん日本語がものすごい達者なのにびっくりですね。滞在歴は長いんですか?」
【キルギス・アジスさん】「私は関西国際センターに20年いました」
【イタリア・マリオさん】「私は東京のイタリア大使館で勤めていました。そしてその後、大阪総領事になりました。それは楽しかったです」
繰り広げられた各国のプレゼン対決。万博開幕まで一か月を切り、その熱が高まっています。
(関西テレビ「newsランナー」 2025年3月14日放送)