いよいよ18日に迫ったMLB開幕戦。 関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」では、開幕を目前に控え、日本球界を代表する名キャッチャー、そして名解説者の古田敦也さんに、「投手・大谷」はいつ復活するのか、解説してもらいました。
■古田さん「サイ・ヤング賞とホームラン王 あり得ないことを目指すと思う」
ことしの大谷選手で気になるのが、「二刀流」=ピッチャーとしての復帰です。 おととし、右ひじを手術しましたが、いつ頃復帰できるのでしょうか。
【古田敦也さん】「トミー・ジョン手術(=ひじの靭帯をほかの部位のものなどを利用して、再建する手術)をして、開幕からピッチャーとして投げるはずだったんですけど、ワールドシリーズで左肩を痛めて、手術をして、予定のリハビリより遅らせなければならなかったので、開幕ピッチャーは間に合わなかった。動いている姿を見た感じでは問題はなさそうです」
【古田敦也さん】「今ここに来てスローダウンしてるんで、あと1カ月後には投げてるんじゃないかなと思っています。本人は投げたいんですよ。『二刀流』が自分のすごさというか、歴史に残るプレーヤーになるには、最優秀投手賞の『サイ・ヤング賞』をとって、ホームラン王を取るというあり得ないことを目指すと思います」
※サイ・ヤング賞…アメリカの各リーグで最も活躍したピッチャーを記者投票によって決定し、表彰するもの。
【古田敦也さん】「彼の場合、2回も手術しているので、自分の出力=体の力が強すぎて切れちゃうこともあるので、あと3~4年が自分のピッチャーとしての勝負だと思っているでしょうね」
■肩のけがは「実はあんまり影響がない」
去年けがをして手術した左肩は影響しないのでしょうか?
【古田敦也さん】「肩の手術をした時に何が一番困るかと言えば、やっぱり肩を上げることなんですよね。四十肩、五十肩になって肩が上がらないって言うじゃないですか。肩を上げた動きは難しくなるんですけども、多少痛みが仮にあってもバットは、肩よりも低いところに腕を通すんで、実はあんまり影響がない。四十肩五十肩と言ってゴルフやってるおっさんがいるけど、それと同じでそれほど負担はない」
【古田敦也さん】「大谷選手は右投げで、右手一本でホームランを打ったりする。右手が強いので、右手を負傷すると大変だが、(今回は)左肩の負傷で、痛みはもう残っていないと思うが、仮に残っていても問題はないと思います」
■「二刀流」復活なら…盗塁はどうなる?
そして気になるのは、昨シーズンに59個をマークした盗塁です。ホームランと合わせて史上初の「50-50」という大記録となりました。 盗塁の期待について古田さんは…
【古田敦也さん】「盗塁の数は激減すると思います。去年イチローの記録を更新し、日本人で最高の記録を作ったので。 ことしはピッチャー中心なので、足をけがしたらピッチャーができなくなるので、よっぽどじゃないと走らないと思います」
このように予想しました。
(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」 2025年3月17日放送)