兵庫県の斎藤知事をめぐる疑惑について、第三者委員会がパワハラを認定するなどした報告書を公表してから2日。
斎藤知事は「今、読み続けているところ」とコメントした上で、議会が閉会した後に説明の場を設ける考えを示しました。
■第三者委員会の調査報告書 公表から3日「しっかり読んでからコメントしたい」
【兵庫県 斎藤元彦知事】「きのうは公務ありましたけど休みでした。分量が多い中で、いま読ませていただいているところ。しっかり読ませていただいてからコメントさせていただきたい」
第三者委員会の調査報告書が公表されて2日。 21日朝、受け止めを聞かれた斎藤知事は、現時点でのコメントを避けました。
■「公務、予算成立が優先」と閉会後に説明の場を設ける考え
斎藤知事の疑惑を告発した文書について、調査をしていた第三者委員会は19日、170ページにおよぶ報告書を公表。
業務中に職員を叱責するなどの行為10件を「パワハラ」と認定し、告発した元局長の処分など、県の一連の対応についても「違法であり極めて不当」と強く非難しました。
報告書の公表から2日たちましたが、まだ見解を示していない斎藤知事。
(Q.対応を早急にしないといけないところもあると思うが?)
【兵庫県 斎藤元彦知事】「対応はしっかりやっていくことが大事だと思う。そのためにも内容を法的な見解含めて精査していく。一定時間がかかるのはご理解いただきたい。その上で、議会開会中で、予算成立の最終盤で、議会対応や公務も多忙ですから」
報告書の見解について、3月26日までの議会が閉会したあとに、説明の場を設ける考えを示しました。
■兵庫県議たちは「県民の納得がいく知事の言葉で説明を」
県議たちは…。
【自民党県議団 北野実幹事長】「ここまでしっかり書いてあったらはぐらかすというか、そんな対応、物の言い方にはならんでしょ。納得がいく知事の言葉というのを我々は期待していますよ」
【維新県議団 門隆志幹事長】「知事なりの言葉で、丁寧に県民に説明をしていただく。県民が納得してもらえるのであれば、議会としては特に何もする必要ないと思う」
■県職員は「理不尽」「誤りを認めてれたらいい」「県政に影響がでない選択肢を」を注目
また、県の職員たちも知事がこの報告書を、どう受け止めるか注目しています。
【県職員】「パワハラが認定された人が、上の役職に残り続けるのは理不尽」
【県職員】「職員としては、県政に影響がない選択肢が1番」
【県職員】「辞職するべきというよりは、しっかりと誤っていた部分は認めてくれたら」
斎藤知事は「県政を前に進めていくことが、私の果たす責任」と辞職を否定しています。
(関西テレビ「newsランナー」2025年3月21日放送)