兵庫県議会の共産党議員団と共産党兵庫県委員会は24日、兵庫県の斎藤知事に対して、告発文の調査をし、「パワハラを認定」するなどした、第三者委員会の調査結果を受けて辞職を求める声明を公表し、県に提出しました。
知事にも伝えられます。
斎藤知事に対するパワハラなどの疑惑についての告発文を調査していた、第三者委員会は、パワハラを認定し、告発者の元西播磨県民局長を懲戒処分とするなどした、一連の県の対応について、「違法」と指摘する調査結果を含む報告書を今月19日に公表していました。
■「県政の正常化は遠のくばかり」「自治体首長としての資質を備えておらず」
共産党は声明で、斎藤知事に対して次のように指摘し、辞職を求めています。
【声明より】
「斎藤知事は、この1年、文書問題(※告発文の問題)で指摘された告発内容に向きあわず、百条委員会、第三者調査委員会の報告を受けてもなお、反省の姿勢を示していません。
知事選挙以降、現在に至っても続けられている、元県民局長や百条委員への誹謗中傷、人権侵害について、発信者に対して批判せず、行為の停止を呼びかけることもしていません。
百条委員会、第三者調査委員会の指摘を理解せず、正面から受け止めない知事の下では、県政の正常化は遠のくばかりです。
以上のことから斎藤知事は、自治体首長としての資質を備えておらず、党県委員会と県議団として、あらためて斎藤知事に辞職を求めます」
また声明では、「報告書を真摯に受け止め、速やかに、元西播磨県民局長に対する処分を撤回し、名誉回復をはかることを求める」とも主張しています。
■第三者委員会報告書公表後 兵庫県議会各会派の知事に対する考えは
第三者委員会の報告書を受けて、これまでの県議会各会派の知事に対する考えは以下の通りです。
【自民】
・「納得がいく知事の言葉というのを我々は期待していますよ」と知事の対応を待つ考え。(21日の取材に 北野実幹事長)
【維新】
・「知事なりの言葉で、丁寧に県民に説明をしていただく。県民が納得してもらえるのであれば、議会としては特に何もする必要ないと思う」(21日の取材に 門隆志幹事長)
【公明】
・「議会としてはやはり百条委員会の提言をどこまで受け止めていただけるかというのが一つポイントだと思っております」(19日第三者委員会の報告書公表後の取材に 越田浩矢幹事長)
【ひょうご県民連合】
・「議会としては知事に辞職を求めていくだとか、不信任決議案を出すとか、そのようなことになることも可能性としてはあるのかなと」(19日第三者委員会の報告書公表後の取材に 迎山志保政調会長)
【躍動の会】
・「一度不信任は決議しておりますので、これを第三者委員会の報告書をもって、『もう一度』をどうするかというのは、なかなか不信任というのがいいのかどうなのかっていうのは、現段階では私としては正しいと思わないですので、やるのであれば(県議会の)自主解散」(19日第三者委員会の報告書公表後の取材に 増山誠幹事長)