前の兵庫県明石市の市長・泉房穂さんがこの夏に実施される参議院選挙に兵庫選挙区から無所属で立候補することを正式に表明しました。
泉さんは明石市長だったおととし、市議に対する暴言が発覚し、「政治家引退」を表明していました。
■「永田町は政局・党利党略・私利私欲 誰も国民を助けないのであれば、自分が助けに行く」
泉さんは記者会見で、政治家引退を表明したのに、立候補を決断する理由として、現在の政治が「国民のほうを向いておらず、国民を助けていない」からだと説明しました。
【泉房穂さん】「私は明石市長退任の際、もう自分があらゆる選挙に立候補しないということを言いました。ですからそれについては撤回です。正直その撤回したことも批判されるのは当然だと思います。
『言っていたことと違うじゃないか』そこはその通りです。ただ、ただ、自分の思いとしては申し訳ない。でも自分がやらないと、誰もやらない。本当に悔しい。
今の永田町の政治家で一体どれぐらいの政治家が本気で国民のことを考えているのか。どれぐらいの政治家が本気でやろうとしているのか。自分の当選そして政党の拡大政党がちょっと拡大したところで国民の生活が良くならないんです」
【泉房穂さん】「テレビやラジオで発信をしていても誰も助けに行かない。国民が溺れかけてるのに、どうして政治家がそれを救おうとしないのか。そういった、ある意味もどかしさ、憤りの中で、昨年の衆議院選挙があり、国民の多くの民意は、『もう古い政治変えてよ』と言うのが民意だったと思います。私たちの生活大変です。国民の生活を支てよ、と。それが民意だったはずです。
にもかかわらず、あいも変わらず永田町は政局・党利党略・私利私欲。そういった状況の中で誰も国民を助けないのであれば、自分が助けに行く。助けられる命があるんだから、助ける。そういった思いです」
■泉さん 前明石市長 市職員への暴言で辞職し一度は再選も市議への暴言発覚しおととし「政治家引退」
泉房穂さんは旧民主党で衆議院議員を1期務めた後、2011年に明石市長に就任しました。
子育て政策などで注目された一方、職員への暴言問題が発覚し市長を辞職。
出直し選挙で再選を果たしましたが、議員への暴言がわかり、おととし政治家を引退しました。
関係者によると泉さんには立憲民主党と国民民主党から推薦の話が来ているということでした。
■参院選 兵庫県選挙区で立候補を表明している人は
兵庫選挙区は改選定数が3で、すでに自民党の現職・加田裕之さん(54)、公明党の現職・高橋光男さん(48)、参政党の新人・藤原誠也さん(36)が立候補を表明しているほか、維新が候補者の擁立を調整しているということです。