当時高校生の教え子に性的な暴行をした罪に問われた、バトントワリングチームの元指導者の男の初公判が24日、開かれました。
被害者の男性が取材に応じ、心に負った深い傷を明かしました。
■「元指導者から性的暴行」 大好きだったバトンを1年半握れず
当時指導者だった男から、性的暴行を受けたと話す男性(20)。
およそ1年半、大好きだったバトンを握ることができなくなったといいます。
【被害者の男性(20)】「寝られなかったりっていうのが1、2カ月はほぼ毎日続いて。部屋から出ないみたいな感じが続いたのが一番しんどかった」
■当時高校3年の男性に「性的暴行」罪問われ「抵抗できない状態だと思っていない、無理やりしたつもりもありません」無罪主張
バトントワリングの元指導者、小城桂馬(こじょう・けいま)被告(41)は2年前、京都市内の自宅で教え子だった、当時高校3年の男性に対し、下半身を触ったり性的な暴行を加えたりした罪に問われています。
24日の初公判で小城被告は、起訴内容について問われると…
【小城被告の罪状認否より】「被害者が抵抗できない状態だと思っていないし、無理やり行為をしたつもりもありません」
弁護側は、無罪を主張しました。
一方で検察側は、「被害者の活動上の不利益に乗じて行為に及んだ」などと指摘しました。
■「大会に出たいっていう思いがあって行くしかなかった」断れなかった思い語る
当時、小城被告から自宅に「泊まりに来い」などと複数回連絡を受けたという男性。
大会が控えていたこともあり、指導者として”権力”を持っていた小城被告の誘いを、断れなかったといいます。
【被害者の男性(20)】「関係性を崩すほどの勇気がその時はなくて。大会に出たいっていう思いがあってその時はもう行くしかなかった」
母親は、当時の息子の様子を、目の当たりにしてきました。
【男性の母親】「(練習行く間際に)手が震えて嘔吐して。体がそういう反応を起こしてしまっていた」
■「(罪を)認めてもらうっていうのが一番して欲しいこと」
男性は、「罪を認めてほしい」と訴えます。
【被害者の男性(20)】「認めてもらうっていうのが一番して欲しいこと。それさえしてくれたらと今は思ってます」
(関西テレビ「newsランナー」2025年3月24日放送)