中居正広氏をめぐるフジテレビの一連の問題を受けきのう31日、第三者委員会が報告書を公表。
中居氏の女性への行為が「性暴力」であると認定されました。 報告書ではフジテレビ経営陣らのずさんな対応が厳しく批判されています。
■第三者委員会 「業務の延長線上における性暴力」と認定
31日、報告書を公表した第三者委員会。
【第三者委員会竹内朗委員長】「女性Aが中居氏のマンションの部屋に入ってから退出するまでの間に起きたこと、本事案について女性が中居氏によって性暴力による被害を受けたものと認定しました。2人の間のプライベートな問題ということではなくCX(フジテレビ)の業務の延長線上にあったと判断しています」
元タレントの中居正広氏と元フジテレビの女性アナウンサーの間に起きた”トラブル”について「業務の延長線上における性暴力」と認定。
およそ2か月にわたる調査では、今回の事案が起きた日の中居氏と女性の詳細なやりとりが明らかになりました。
■中居氏はメンバーを探したり、飲食店を探したり一切せず
【中居氏】「今晩、ご飯どうですか?メンバーの声、かけてます」
おととし6月、女性を食事に誘った中居氏。他のメンバーに声をかけるとメッセージを送りますが…
【中居氏】「雨のせいか、メンバーが歯切れ悪くいないです。飲みたいですけど、さすがに2人だけだとね。隠れ家的なお店。自信はありませんが、探してみますね」
しかし、中居氏は実際に他にメンバーを探したり、飲食店を探したりは一切していませんでした。そして、その後「メンバーが見つからなかった」として2人で中居氏が所有するマンションで食事をし今回の事案が発生しました。
なぜ誘いを断れなかったのか…その理由について女性はー。
【被害を訴えた女性A】「芸能界の大御所からそういわれたら、今夜暇だといってしまった私は行かざるを得ない。社員やほかのディレクターはいつも中居氏にぺこぺこしている姿を見ていたから、逆らえないと思っていた。ここで断ったりしたら仕事に影響が出るのではないか。行きたくはないけど行った」
2人きりの密室で起きたとされる性暴力。女性はその後、入院を余儀なくされ、PTSDと診断をうけました。
■編成部長だったB氏 中居氏から女性への対応について相談を受ける
一方、報告書ではフジテレビの女性への対応を厳しく批判。
編成部長だったB氏は、出演番組を通じて中居氏とも親交があったとされる人物で、中居氏から女性への対応について相談を受けていました。
【中居氏】「また(女性から)連絡があり、接触障害と鬱で入院。やりたい仕事もできず、給料も減り、お金も無くあの日を悔やむばかりと。見たら削除して」
【B氏】「なかなかですね、、私から無邪気なLINEしてみましょうか??」
さらにその後、中居氏はB氏に今回の事案を知らない設定で、女性に見舞金として現金100万円を届けてほしいと依頼。
B氏は了承し実際に見舞金を病院に届けたのです。
そしてその後、女性がフジテレビを退職したことをB氏が中居氏に連絡すると…
【中居氏】「了解、ありがとう。ひと段落ついた感じかな。色々たすかったよ」
【B氏】「例の問題に関しては、ひと段落かなと思います。引き続き、何かお役に立てることがあれば、動きます!」
■B氏の行為について「中居氏の利益のために動き、女性に対する”二次加害行為”にあたる」と第三者委員会
こうしたB氏の行為を第三者委員会はー
【第三者委員会の調査報告書より】「中居氏の利益のために動き、女性に対する”二次加害行為”にあたる」
そして、調査で明らかになったのはフジテレビの幹部や役員らがこうした”二次加害行為”に加担していたとも思われる対応の数々でした。
被害を受けた女性はまずアナウンス部の上司・E氏に相談。
その後、E氏は当時の番組制作編成の責任者編成制作局長に報告。
しかし、話を聞いた編成制作局長は…
【編成制作局長】「女性は自ら中居氏の自宅に行っていたためどういうことなのか、と思った。女性が立場上断れなかったとは思わなかった。私としては、人権侵害という認識よりもプライベートな男女間のトラブルだという認識を持ってしまった」
■港社長と大多専務、編成制作局長の”閉ざされた3人”で協議
その局長から報告を受けた当時の港社長と大多専務も業務時間外の密室での行為であることから「プライベートにおける男女のトラブル」と認識。
今後の対応については主に、港社長と大多専務、編成制作局長の”閉ざされた3人”で協議されコンプライアンス推進室には共有すらされませんでした。さらに、中居氏が出演する番組の継続について、被害を受けた女性に意思確認を行うかどうかの検討もされませんでした。
【第三者委員会 竹内朗委員長】「結果として中居氏の番組出演の継続を続けたことは間違った判断であったと。間違った判断を導いたのは、編成・制作ライン”編成ごと”という狭い考えの中でコンプライアンス推進室や外部の専門家に相談をせずにそのような判断をしてしまった。これが大きな間違いを生んだと。被害を受けた女性Aとの関係では被害者に寄り添わない”二次加害”と評価されるものであった」
第三者委員会はフジテレビの対応について「性暴力の理解を欠き被害者救済の視点が乏しかった」「経営判断の体をなしていない」と厳しく指摘しました。
■フジテレビ・清水賢治社長「自己認識がいかに甘かったのか、被害女性をどれだけ傷つけてしまったかと思うと、本当に申し訳ない」
そして、第三者委員会の報告書を受け会見を開いたフジテレビの清水賢治社長は…
【フジテレビ・清水賢治社長】「第三委員会による客観的な評価を通じて私たちはこれまでの自己認識がいかに甘かったのかを思い知りました。元社員が性被害を訴えていたのにも関わらず、上司である局長から当時の社長まで人権問題と捉えなかったこと、被害女性に対し、会社は自分よりも中居氏を守ったと思わせてしまったこと、こうしたことを通じて被害女性をどれだけ傷つけてしまったかと思うと、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」
明らかになったフジテレビのずさんな対応と古くから続く企業体質。
果たして今後、生まれ変わることはできるのでしょうか?
(関西テレビ「newsランナー」2025年4月1日放送)