第三者委員会の報告書によって、中居氏の問題について、女性やフジテレビ幹部との具体的なやりとりが明らかになりました。
「newsランナー」のコメンテーターで、AIエンジニアの安野貴博さんは、「フジテレビだけの問題なのか」と述べ、テレビ局などエンターテインメント業界全体に問題があるのではないかと指摘しました。
■「業界全体がこの報告書を受けて変わらなれば」と指摘
安野さんはまず、第三者委員会の報告書について「フジだけの問題なのか」という感想を抱いたといいます。
【安野貴博さん】「報告書を見てまず、最初にびっくりしました。色んな会社を私も拝見してきましたけれども、やっぱりメディア企業、テレビ局のある種の文化と、世間一般の文化が、ここまでずれてるんだなっていうのが、ある意味すごく印象的だった、驚いたところです。
その上で思ったのは、フジテレビの対応も、ものすごく色々言いたいことはあるわけですけれども、さらにもうちょっと言うと、今回、色々つまびらかになった。このような事案がどれくらいあるのか、『氷山の一角』なんだろうかということも思ったわけです。
この報告書の中にもあったんですけれども、メディア企業とかエンターテイメント企業における構造的な問題があるんだという指摘があって、フジだけじゃないんじゃないか、業界全体がこういった報告書を受けてちゃんと変わっていかなきゃいけないんじゃないか」
■元アナウンサーの女性Aさんがコメントを発表 「やりきれない気持ち」
第三者委員会の報告書を受けて、元アナウンサーの女性Aさんは1日、コメントを出しました。
【元アナウンサー 女性Aさん】「ほっとしたというのが正直な気持ちです。他方で中居氏とB氏とのやりとりや、当時の港社長らの対応など初めて知った事実も多く、改めてやりきれない気持ちにもなっています。私が受けた被害は一生消えることはなく、失ったものが戻ってくることはありません」
女性がコメントで指摘しているように、報告書には当時の港社長など、経営陣についての言及もあり、3人というわずかなメンバーで意思決定がなされたことを批判しています。
【関西テレビ 神崎博報道デスク】「今回の中居さんの問題と、番組継続を含めて、報告書にも”編成ライン”の3人で意思決定をしたと書かれています。その”編成ライン”の3人というのは、港社長(当時)であり、大多専務(当時)であり、編成制作局長G氏、この3人の中で意思決定がされてきた。性暴力と報告書に指摘されるものを早々に、『プライベートな男女間のトラブル』と決めつけて、積極的な関与せずに、“閉じた意思決定”だと断罪されています」
「かなり消極的な対応に終始したというところで、この意思決定の仕組み自体、本来であればコンプライアンスの部局に相談して、専門家の意見をちゃんと聞くべきところだったのに、3人だけで意思決定をしてしまった。そこが非常に大きな問題だと思いますね」
■編成ラインの中の1人 大多亮フジテレビ元専務(現・関西テレビ社長)がコメント
その3人の中の1人でもある、当時のフジテレビの専務で現在、関西テレビの社長の大多亮氏はこのようなコメントを出しました。
【フジテレビ元専務 大多亮関西テレビ社長】「厳しいご指摘を受けたことを真摯にそして深く受け止めております。被害に遭われた女性には寄り添うことができず、心よりおわび申し上げます。また、視聴者の皆さまや全ての取引先の皆さまにも深くおわび申し上げます」
■閉ざされた中での情報共有「ガバナンスの問題が何重にも積み重なっている」
そして、”編成ライン”という閉ざされた中で情報共有されたことについて、安野さんは「ガバナンスの問題が何重にも積み重なっている」と指摘します。
【安野貴博さん】「これは文化の問題であるとか、ガバナンスの問題が何重にも積み重なっているという印象を受けました。まさにこういった閉じたところだけで議論して決めようという所も、それに対して他の監査がちゃんと入ってない、ガバナンスが効いていない。
さらに、これも報告書にあったんですけれども、フジとフジメディアホールディングスの監査をしている人たちも、同じ人が兼任してるわけです。
そうなると本来はちゃんとフジの中で監査をしているかどうかを観察すべき人たちが、自分たちのことになっちゃうのでそこに監査が効かないとか、どういうふうにガバナンスを効かせるかということが、全く機能してない」
「さらにそこの問題を深めていくと、『どの役員も日枝さんの方を向いて仕事をしていた』みたいな証言もありましたけど、そういったところに、色々行き着く部分もあるんじゃないかなと思って見てました」
(関西テレビ「newsランナー」2025年4月1日放送)