先週、滋賀県米原市の雑木林で、岐阜県に住む女性の遺体が見つかりました。
女性の身に一体何があったのか。
取材を進めると、女性が突然「連れ去られた」可能性が浮かび上がってきました。
■岐阜県の女性の遺体が滋賀県の雑木林で見つかる
【記者リポート】「人や車があまり通らない道路に面した、こちらの雑木林で事件が発覚しました」
4月2日、米原市大清水の雑木林で、不法投棄防止のためパトロールしていた市の職員が、女性の遺体を発見。
DNA鑑定の結果、遺体は岐阜県垂井町に住む桐山真弓さん(64)と判明しました。
【桐山さんを知る人】「ゴミ出しとか、庭にいらっしゃる時とか、会ったら『おはようございます』とか『こんにちは』という。庭とかもきれいに手入れされているので、生活リズムがしっかりした方だなと」
掛け布団1枚の上にうつぶせの状態で、布団の左右の部分を体に被せられていたという桐山さん。
司法解剖の結果、死因は首を強く圧迫されたことによる窒息死で、死亡したのは3月下旬ごろとみられています。
■遺体で発見の女性は閑静な住宅街で1人暮らし
桐山さんが暮らしていたのは遺体発見現場から、およそ11キロ離れた岐阜県垂井町。
閑静な住宅街で一人暮らしをしていました。
【近所の人】「この辺にもそんな事件があるというのが非常に驚き。ちょっとショックもありますね」
(Q.知らない人がいたら気づく?)
【近所の人】「気づくと思いますよ。ちょっと怪しいなと思ったら、その点ではけっこう田舎ですので、その辺は間違いなく気づく」
■行方不明になるまでの被害者の足取り 直前には食事の用意も
一体、桐山さんの身に何があったのか。
取材を進めると、事件前の行動がみえてきました。
桐山さんは、3月13日に、勤務先のこども園に出勤。
翌日には休暇をとっていて、捜査関係者などによると、かかりつけの歯科医院を受診し、次回の診察の予約を取っていたことがわかっています。
また、同じ日には、「食事の準備」をしていたことも明らかに。
【記者リポート】「女性は行方不明となる3日前、こちらのスーパーに立ち寄り買い物をしていたということです」
自宅から400メートルほどのスーパーで、買い物をしていたことが新たに分かったのです。
「普段通り」の生活を送っていたとみられる桐山さんでしたが、休日を挟んだ3月17日に、こども園を無断欠勤。
不審に思った上司が自宅を訪ね、桐山さんが行方不明になっていることが判明しました。
■行方不明が発覚当日には警察が駅付近で聞き込み
同じ日には、自宅近くの駅周辺で、警察が聞き込みをしていたという証言も。
【近所の人】「17日に私が駅のロータリーで警察官から、『行方不明者がいて、60代の女性に心当たりはないですか』と言われた。『いつもこの近辺に車止めて、駅の方にお子さんを迎えに来たりすることはありませんか?』と質問された」
最後に目撃情報があったのは、3月14日。
17日までの間に、突然、何者かに連れ去られたのでしょうか?
滋賀県警と岐阜県警の合同捜査本部が、140人態勢で捜査を続けています。
(関西テレビ「newsランナー」2025年4月7日放送)