大阪府の吉村知事は8日、万博のリハーサル「テストラン」が開催されていた今月6日に、会場内で爆発の危険のある濃度のメタンガスが検出されたことを受け、「自然換気をすれば、対応ができる。安全性に問題がないようにきちんと対応していきます」と述べました。
■6日「テストラン」開催中の万博会場で爆発恐れのある濃度のメタンガス検出
万博のリハーサルに当たる「テストラン」が行われていた、6日午後4時ごろ、万博会場西側のグリーンワールド工区の地下で、爆発の恐れがある濃度のメタンガスが検知され、協会は周囲の立ち入りを規制して地下の換気を行いました。
この場所は、これまでも基準値を超えるメタンガスが検知されていて、協会は継続的にモニタリングをしていましたが、6日朝の測定では濃度は『0』でした。
換気の結果、6日午後5時半ごろに基準値を下回り、規制を解除し、博覧会協会はモニタリングの頻度を上げ、現場には柵を設けると話していました。
このエリアでは去年3月にメタンガスによって爆発事故も起きていました。
■吉村知事 メタンガスは「単体でなにか爆発するというものでもない」
8日開かれた「万博推進本部会議」後に取材に応じた吉村知事は、メタンガスについて次のように述べました。
【吉村知事】「メタンガスについては、空気より軽いので、きちんと自然換気をすれば、対応ができるというものになります。それが単体でなにか爆発するというものでもないです。 こういった建物外のところについても、ガスの検知の回数を増やして確認・モニタリングを増やしていくということが(対策の)1つ。 もう1つはここは比較的出やすいということになると思いますから、立ち入り禁止にして、マンホールのふたはもう開けておくと。メタンガス対策についてはしっかりと対応をとっていきます。 安全性に問題がないようにきちんと対応していきます」