13日に開幕する大阪・関西万博について、大阪府の吉村知事は入場ゲートでの混雑対策として、状況に応じて早くゲートを開けるよう博覧会協会に提案しました。
今月4日から6日まで実施された「テストラン」では、入場まで最大1時間半かかるなど、ゲートでの混雑が課題となっています。
8日開かれた「万博推進本部会議」で、大阪府の吉村知事は博覧会協会に対し、混雑状況に応じて予定より早くゲートを開ける「アーリーゲートオープン」を提案。
混雑やトラブルが起きた場合などは、パビリオンが営業を始める前でも会場に客を入れてゲートの混雑を緩和するよう求めました。
【大阪府 吉村知事】「今回のテストランで一番多く出た意見というか私のところに少なくも一番多く寄せられてる意見は、入場ゲートの混雑です。
ここに非常に並ぶことになり、中のパビリオンの予約の時間に間に合わなかったということであったり、或いは長時間待つことによってですね、非常に疲弊したというような方であったり、そういった声を聞いています。
今回『並ばない万博』ということを言っている、目標としてるわけですから、それでも並ぶことは出てくると思いますが、その中で長蛇の列ができてしまった場合には、予約時間、あるいはその開幕時間にもかかわらず、少し前にオープンをする、『アーリゲートオープン』をして、そして、入場いただくというような対策をとるべきだと、こういった対策をとれるようにしておくべきだと、プランBとして考えておくべきだということです。 現場の状況に応じて柔軟な判断をする、できるようにしておくべきだという考え方です。テストランで1つ課題が出たと思いますから、そこについての懸念点を協会に伝えたということです。
当然パビリオン9時からのオープンで、そこが早まることはないです。それを準備やってるわけですから。
だけれども、でもそこで『なんで9時にオープンしてないのか』って僕はならないと思うんですよ。 入場時間がかかり過ぎて、『9時過ぎからパビリオンの予約をしてたのに、そのパビリオン行けなかったじゃないか』というほうが僕は問題だというふうには思っています」
また吉村知事は、来場客に対し、「入場時の準備について」呼びかけたいと話しました。
【吉村知事】「もう1つはやはり呼びかけですね、ビン・缶の持ち込みがNGだということも知らなかった人も多かった。 QRコードを出すときに、時間がかかってしまったりするのであるならば、スクショ(スマートフォン画面を写真として記録・保存する「スクリーンショット」)とかで準備しといてもらえれば、非常にスムーズにいくと。
QRコードはスクショで事前に準備しといてくださいとか、空港に近いような手荷物検査がありますよとか、そういったものを事前に統一メッセージとして、『スムーズに入場いただくために』というようなものを冠つけて、整理して、協会からも我々からも発信することによって、スムーズな入場に繋がると思いますから、そういったスムーズな入場を実現するために、こういうことをしていただくと」
博覧会協会は、吉村知事の「アーリーゲートオープン」の提案に対し、「そうしたことを実施する可能性はある」と話しています。