「建設の遅れ」が懸念されていた万博でしたが、流石は世界の国々!開幕にも間に合っているようです。
しかし、万博の公式HPには、ひっそりとこんな記載が…。
【万博公式HP】「当分の間、閉館予定です。インド、チリ、ネパール、ベトナム、ブルネイ」
5カ国が開幕に間に合わなかったのです。 会場には知らずに訪れた人の姿も…。
【来場者】「ブルネイがきょうやってないですって…。予想外でした、だっていっぱい並んだもん」
■本格的な工事スタートは1週間前 「ブルネイパビリオン」
「newsランナー」は、間に合わなかった国の1つ、「ブルネイ」の建設現場に密着していました。
【ブルネイパビリオン担当者 トリーニ・ヤコポさん】「担当させていただいているブルネイ。びっくりしないで、やっと工事に入れた状況。急ピッチで形にする予定で」
なんと本格的な工事が始まったのは、つい1週間前でした。
ブルネイは石油などの天然資源に恵まれた東南アジアの国。
建設するのは、タイプCと呼ばれる多くの国が1つの建物の中に入る形式のパビリオンです。
ブースには木材で作った大きなオブジェを設置し、壁にブルネイの街並みや歴史を紹介する動画を流すなど、結構なこだわりようです。
■ブルネイは「のんびり文化」
ただそのスケジュールは、かなりゆったりしていて…。
4月に入ってもまだ業者すら決まっておらず、別のパビリオン建設に携わるトリーニ・ヤコポさん(イタリア出身)が引き受けることになりました。
【ブルネイパビリオン担当者 トリーニ・ヤコポさん】「これ幅150で、15枚で2250」「(あそこにカメラに設置してほしいんだ)」
日本語と英語で、慌ただしく指示を出します。
【ブルネイパビリオン担当者 トリーニ・ヤコポさん】「(ブルネイは)ちょっとのんびり文化。何となく理解してるつもりだが、あまり心配されていない」
急遽、工事を頼まれた内装業者もびっくりです。
【ブルネイパビリオン内装業者】「あしたからしてくれって、めちゃくちゃやで。あしたから始める現場あるって。うそかなと思ったけど、まだやってないところがあった」
【ブルネイパビリオン担当者 トリーニ・ヤコポさん】「心の広い社長で。関西人として絶対成功させたいよね」
【ブルネイパビリオン内装業者】「すばらしい建物いっぱいあるんで、万博を盛り上げたいなとは思いますよね」
1分1秒でも大事な状況ですが…。
【ヤコポさん】「型紙自体あってる?」
【業者】「これが間違ってるんで」
【ヤコポさん】「そうなの!?」
搬入された型紙のサイズが合わないというトラブルが発生。
【ヤコポさん】「作業的に今、修正しないと…」
【業者】「それやったら、今もう一回(型紙)プリントして持ってきて」
一体、いつ完成するのか聞いてみると…。
【ブルネイパビリオン担当者 トリーニ・ヤコポさん】「GWに向けて、またさらにグランドオープンに向かうので…。やり切ろうと思います」
開幕日には合わせず、完成のゴールを1カ月後のGWに定めました。
世界を感じる“海外パビリオン”。 それぞれの思いがつまった半年間の万博が始まります。
(関西テレビ「newsランナー」2025年4月14日放送)