“日本一”のケーブルカー「スパーガーデン」に向かう無料の電車は子供たちの遊び場だった【兵動大樹の今昔さんぽ 関西テレビ「newsランナー」】 2025年03月09日
1枚の写真から街を再発見!兵動大樹の今昔さんぽ。
1985年(昭和60年)ごろに大阪・箕面市内で撮影された写真。「あること」で日本一だったものが写っているのだそうです。
■何かが“日本一”だったケーブルカー 目的地はどこ?
駅前で聞き込みをすると、「動物園」「スパーガーデン」というキーワードが出てきます。
実は、明治43年に阪急・箕面駅(当時は箕面有馬電気軌道)が作られた時に、鉄道利用客を呼び込む目的で、今のスパーガーデン周辺に「箕面動物園」を開園しました。「箕面に動物園があった」というエピソードは今も箕面市民に受け継がれています。
箕面駅前にある、創業115年の「肉のサンエイ」のご主人にケーブルカーの写真を見てもらうと、「私ちっさいころ、これで遊んでいた。タダやった」と話してくれました。
客を運ぶためのケーブルカーが、地元の子供たちにとってワクワクする遊び場にもなっていたようです。
兵動さん、箕面温泉スパーガーデンでケーブルカーの名残りを探します。
東野能登マネージャーが、写真はケーブルカーの上り口で間違いないとのことで、ホームや線路の場所を教えてくれました。
昭和40年に、健康ランドの先駆けともいえる日帰り温浴施設「箕面温泉スパーガーデン」が、5年後に開催される大阪万博に合わせるようにオープンしました。
■スパーガーデンに行くケーブルカーは「日本一短い鉄道」だった
同時に開設されたケーブルカー、正式名「箕面鋼索鉄道」は、国の認可を受けた正式な鉄道で、距離およそ100mという、当時、日本一短い鉄道でした。さらに無料で乗れる鉄道としても日本で唯一でした。
平成5年に輸送能力向上のため展望エレベーターにその役割を譲ることとなりました。
■リニューアル工事のため「スパーガーデン」は2025年3月末で休館に
兵動さんもお気に入りのスパーガーデンですが、2025年3月31から休館となり、大規模なリニューアルをすることになっています。
再開については今後ホームページなどでお知らせするということですので、どうぞ楽しみにお待ちください。
いまもケーブルカーの名残りのレールが少し残っていました。
【兵動大樹さん】「♪みのおおんせんスパ~ガ~デン。ちょっと音程アカンかな」
▲兵動さんの今と昔を探る旅の全ては、動画でじっくりお楽しみください。
(関西テレビ「newsランナー 兵動大樹の今昔さんぽ」 2025年2月28日 金曜日放送)