制作発表会見をレポート!

2025.3.25(火)
制作発表会見をレポート!
火ドラ★イレブン『パラレル夫婦 死んだ“僕と妻”の真実』の制作発表が行われ、W主演の伊野尾慧、伊原六花をはじめ、松倉海斗、野村康太、齊藤なぎさ、きょん(コットン)、八嶋智人ら豪華出演陣が登壇。MCは、きょんの相方で元アナウンサーのコットンの西村真二が務め、笑いとともに多くの撮影裏話が飛び出した。その模様をお届け。


本作は“夫が事故で亡くなった世界”と“妻が事故で亡くなった世界”という、2つの世界を舞台に、お互いが死んだ謎を追うという前代未聞のミステリー。CM制作会社で働く並川幹太役の伊野尾は今回の特殊なシチュエーションについて「撮影はなかなか大変です。特に亡くなったシーンが大変でした。霊安室で僕が亡くなっているシーンのときの伊原さんのお芝居がすごく素敵で。そのあと、同じシチュエーションでの逆バージョンを撮るんですが、むちゃくちゃ緊張しました」と撮影中の苦労話を披露。

すると幹太の妻・なつめ役の伊原は「ちょっとオーディションっぽかったですよね」と。そんな伊原も「(交互に撮影していたので)おそらく全員、最初はどうなるかわからないまま撮影していたんです。だから1話を見るまで、答え合わせのような撮影でした」と語った。「2つの世界が交わり相手が現れるシーンで“光った”」と(スタッフから)言われても、どのぐらい光っているのかわからなくて(笑)」と言う伊野尾に「大きな反応を見せた演技をすると、“そんなにまぶしくないです”って言われたりして。芝居の塩梅が難しかったです」と。そんな2人に八嶋が「SFものをアナログで撮っている感じだね」と、的確に状況を説明してくれた。

幹太となつめの会社の同期で熱血オタクキャラの田村大和を演じるのは、松倉。「最近、ハマっていることは?」という質問に「断捨離ですね。僕、ファッションが好きでよく買い物に行くんですが、クローゼットに服がいっぱいになっちゃうときがありまして。だからよく後輩とかに服をあげたりすることにハマっています」と話し、その数は30着にものぼると打ち明けると、全員が驚きの声をあげた。また、誰にあげるのかと問われると「B&ZAIの橋本涼にあげたりします」と教えてくれた。

なつめが行きつけのゲームバー店長・丸山耕介を演じる野村は、役柄について「なつめのことが好きなので、なつめがいない世界では寂しさや哀しさを意識して演じています。一方、幹太に対してのちょっとした嫉妬感、メラメラした気持ちを心のどこかで持っている感じを出すようにしています。あとはなつめがいる世界では金髪ファッションなんですが、なつめがいない世界では黒髪なんです。なぜ違うのかはドラマ内で明かされるので楽しみにしてください」とコメント。また、野村は出演者たちの癒しキャラとなっているといい、伊野尾が「花粉症がつらかったのか、鼻に白い詰め物をしてずっとメイクしていました。こんなにシュッとしているのにカワイイな、と思って。僕も負けたくないと思って、鼻に詰めました(笑)」と明かすと出演陣も大笑い。

齊藤が演じるのは、なつめに憧れてプロデューサーを目指す辻莉子。冷静でかなりの毒舌キャラだが、役柄とは対照的に「最近、テンションが上がったことがあるか」と質問。「今日の朝、野村さんから言われた言葉で超テンションが上がりました。“なぎさちゃんって、どの現場にいても誰とでも仲良くなれそうだよね”と褒めてくれたんです。それがすごくうれしくて、ハァッとなりました」と笑顔で語った。

きょんが演じるのは幹太となつめが暮らすマンションの大家・服部大洋。そこで相方の西村から「一番爆笑したエピソードを聞かせてほしい」と無茶ぶりされると、少し考えてから「『パラレル夫婦』の告知で(伊野尾・伊原・松倉が)インスタライブをやっていたんです。僕もたまたま見ていて、“ぜひ『パラレル夫婦』を見てください”とスマホで打ち込んだんですが、たぶん、朝からの撮影で疲れ切っていたんでしょうね。(3人とも)疲れた声で“はい、会いたいで~す”と言ってくれました。ただ、表情と言葉があっていなくてびっくりしました。もしかして嫌われているのかな?」と言うきょんに、伊野尾は「そんなことはないです!」ときっぱり否定。伊原も「いや、大好きですよ。みんな、心から盛り上がっていました」と必死に弁明し、会場は笑いに包まれた。焦る3人を見た八嶋が「狭い部屋で撮っていたため、大きい声を出すことを躊躇(ちゅうちょ)していたのだ」とフォローし、チームワークの良さを見せた。

CM制作会社の部長・守谷誠を演じるのは八嶋。これまで多くの作品に出演する八嶋でも、2つある世界のどちらにも存在する役を演じるのは初めて。「我々はどちらの世界にも(自分の役が)いる状況で撮っているんです。だから同じドラマなのに2本同時に撮っている感じ。そのためギャラは倍だと聞いております」ととぼけると、伊野尾がすかさず「ごめんなさい。ギャラはいつもと同じです!」とツッコミを入れ会場は爆笑の渦に。

アンケート企画では“伊原六花が見た伊野尾慧の真実”を。どうやら伊野尾は、なつめ側の撮影現場が気になっているらしい。「そりゃ気になりますよ。交互になつめが生きている世界、幹太が生きている世界を撮っているんです。だけど、僕の撮影をしているときより、なつめ側の撮影のほうがとても盛り上がっているんです。気にしすぎかもしれないですけど、あれ?と思って。逆に僕側の撮影はすごく静かなんです」と明かす。そこで八嶋が「幹太のまとっている空気がどんよりしているんです。でも、なつめは“頑張っていこう”という気持ちがどこかにあるから、“よし応援しよう”っていう感じになるだけで、みんなは同じぐらい、伊野尾くんのことが好きですよ!」とフォローするも「六花ちゃんのほうが、僕はちょっと好きですけど」と冗談を。ここで松倉が「どっちも盛り上がっています」と言い切り、伊野尾もちょっと安心した表情を見せた。

最後に伊野尾から「ドラマの主題歌をHey! Say! JUMPが担当させていただきます。タイトルは『encore』です!」と発表し、記者からも大きな拍手が送られた。

物語は、幹太となつめがそれぞれ生きる2つの世界が、ある奇跡により1日3分だけ、部屋限定で交わっていく。SF的要素のあるミステリーだが、会見はツッコミが飛び交い笑いが絶えず、和気あいあいとした様子で幕を閉じた。
