出演者

【コメンテーター】
わかぎゑふ 劇作家・演出家
飯田 豊 立命館大学産業社会学部教授

【司会・進行】
関 純子(関西テレビアナウンサー)
林 弘典(関西テレビアナウンサー)
わかぎゑふ 劇作家・演出家、飯田 豊 立命館大学産業社会学部教授、関 純子、林 弘典

番組紹介

『カンテレ通信』では関西テレビの番組や社としての取り組みについて、より多くの、より掘り下げた情報を提供し、又、視聴者の皆様の声に耳を傾け、さらに身近な放送局となれるよう取り組んで参ります。

3月23日(日)

ご意見ピックアップ

関西テレビに寄せられた視聴者の皆様からのご意見・お問い合わせを紹介し回答する「ご意見ピックアップ」のコーナー。今回は「石破“さん”ではなく総理と呼ぶべき」と「スタジオに飾っているものを手に入れたい」とのご意見にお答えします。

『カンテレ通信』では皆様からのご意見をお待ちしています。番組でご意見が採用された方には、月曜日よる10時から放送しているドラマ『秘密』などの、カンテレ特製グッズを差し上げます。

『ドっとコネクト』 (メール/70代/女性)

  • アナウンサーが、『ドっとコネクト』の番組内にて大阪・関西万博のチケット購入の説明をしていましたが、石破総理を石破さん、吉村知事を吉村さんと言っていました。普通、総理、知事とよぶのが常識です。

  • アナウンス部の回答

    ニュースのナレーションは「石破総理」で統一されるため、「石破さん」とは読みませんが、スタジオでニュース解説やフリートークをする場面では、話し言葉でのごく自然な流れで「さん」付けとなることもあります。これは、総理に限った話ではなく、大臣、市長、知事、監督など、様々な役職でも同様です。

  • コメンテーターから

    飯田豊さん
    日常会話の中でも「石破さん」とか「吉村さん」とか言ったりしますよね。ニュースの内容次第で、石破さんの場合には呼称が「総理」になることもあれば「総裁」になることもありますし、吉村さんの場合には「知事」や「代表」と呼ばれることもあります。いずれも職務と紐づいた呼び方ですので、その人自身を表す言葉としては、「さん」というのがいちばんニュートラルで、良いのかなと思います。政治家の呼び方というのは、歴史的にはかなり独特で、身近な人は「先生」と呼びますし、国会や議会などで指名されるときには「君(くん)」という呼び方が使われています。ただ、「先生」という呼び方の由来は諸説あってはっきりしませんし、女性議員が増えている中で、「君」という呼び方は時代に合っているのか。それに比べると「さん」は無難でよいと思います。

    わかぎゑふさん
    アナウンス部のお答えの通り、ニュースのナレーションには、ほぼ関係が無いという事であれば、大阪の文化として「さん」付けは、割と私は好きです。大阪人は「神さん」「仏さん」「お稲荷さん」、神様や仏様にまで「さん」を付けちゃうんで。あと、食べ物にもつけますよね「お芋さん」とか、なので、わたし的には、とてもいい文化なんじゃないかと思っています。

『よ~いドン!』 (電話/女性)

  • スタジオに飾ってある陶器の猫の置物はどこで買えますか?譲ってもらえませんか?お金を払うので譲ってほしい。以前もこの置物について電話したけれど教えてもらえなくて、それからもずっと探していますが、やっぱりみつからないんです。

  • 美術部の回答

    『よ~いドン!』 に限らず、スタジオセットやセット内に置く小道具については、外部の業者の方に製作や調達を依頼する事が多く、著作権の侵害が無いかなどの確認を行いながら完成させます。セットに置かれているものには、手作りの一点ものや、すでに手に入らないもの、購入したものに手を加えて使うなど様々なパターンがあり、それらのものがどこに行けば取り扱いがあるのか、現在も製造されているのかなどの情報を全て記録しているわけではありません。そのような事情もあり、今回のような依頼へのお応えはしていません。

    【林アナウンサー】
    「スタジオのセット」と同じく出演者の「衣装」への問い合わせも多くいただくのですが、これについても情報がないため、視聴者センターではお答えしていません。わかぎさんは、長年舞台で美術にも関わっていらっしゃいますが、小道具のひとつひとつ、細かい部分まで準備するのは大変な作業ではないですか?

  • コメンテーターから

    わかぎゑふさん
    それが仕事なので当たり前のことですが、お客様から「あの小道具が欲しい、どこで売っていたんですか」と聞かれることはあって、千秋楽になって、もしも、もう使わなくなったら、「お譲りする」みたいなことはあります。それはお金じゃなくて「もう使わないからどうぞ」みたいなことはあります。でも、(手に入らない)デッドストックの場合には、「ごめんなさい」って、「これはデッドストックで、次も再演するかもしれませんし、他では手に入らないので」ってお断りすることもあります。

    飯田豊さん
    大道具、小道具、セットや電飾など、総称して「テレビ美術」と言います。これはいま、わかぎさんがおっしゃった「舞台美術」から派生してきた文化ですけど、最近は放送史やテレビ史の中で、「テレビ美術」の研究が注目されているんです。こういったお問い合わせがあることも含めて、後世に伝えていけたらいいなと思います。

カンテレEYE

関西テレビの番組などを題材に、メディアはどのようにメッセージを発信しているのか、視聴者は、それらをどう読み解き付き合っていくべきなのかについての情報を提供する『カンテレEYE』のコーナー。今回は『生成AI特集』の二回目で、生成AIが生み出した映像を実際に放送で使用した実例の紹介や、日本の放送局としては初めてとなる「生成AIを使ったショートドラマ」の制作過程についてお伝えし、今後、どのような課題があるのかを考えます。
放送局として初めて生成AIによるショートドラマを制作
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元になる動画データを撮影する
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ゲストはDX戦略部の栗山和久と制作部の橋本賢史
ゲストはDX戦略部の栗山和久と制作部の橋本賢史

インフォメーション

次回予告

  • 『カンテレ通信』は皆様のご意見をお待ちしています。

    次回の『カンテレ通信』は、2025年4月20日(日)あさ6時30分放送です。