11月24日(日)

ご意見ピックアップ

関西テレビに寄せられた視聴者の皆様からのご意見・お問い合わせを紹介し回答する「ご意見ピックアップ」のコーナー。今回は「セクハラを訴える女性の映像が胸元のアップなのは不快」と「レシピがグラム表示なのが分かりづらい」という二つにお答えします。

『カンテレ通信』では皆様からのご意見をお待ちしています。番組でご意見が採用された方には、月曜日よる10時から放送しているドラマ「モンスター」などの、カンテレ特製グッズを差し上げます。

『newsランナー』 (メール/40代/女性)

  • 女性競輪選手のセクハラ被害の訴えについての報道。女性が喋っている画像が顔を出さない、誰なのか特定しにくいための配慮?と思われるが、スーツ姿の鎖骨あたりのアップになっていて、同じ女性としては不快な感じでした。現代の技術でモザイクのかけ方とか、アバターみたいなものに差し替えるとか、何か配慮の仕方を考えてほしいと思います。私が同じ立場なら、必死で訴えている内容を喋っているときの画像が、鎖骨から胸元あたりのアップというのは、嫌です。

  • 報道センターの回答

    女性競輪選手が匿名を希望していたので、顔を映さないように撮影をしました。会見で泣きながら被害を訴える女性の、あごから下に流れる涙を映そうとカメラでズームインしましたが、結果として女性の胸元を印象づける映像となりました。「セクハラ被害を訴える女性に対してふさわしい映像ではない」というご意見については真摯に受け止め、今後の放送に生かしていきます。

  • コメンテーターから

    しまだあやさん
    このニュース、実際に映像も見たんですけれども、確かにこの辺り(胸元を指し示す)が映る時間が他局のニュースより長めだったという印象があったんですね。私がもし彼女の立場だったら、いい気分ではないと正直思いました。こうなった理由として、「過度に(映像を入れ替える)編集をしない方針」などがあったのかもしれませんが。実際に彼女のあごから流れる涙を後ろから撮ったカットも映るんですけど、言葉が無くても(このような映像によって)、より状況が伝わるかもとか、いろいろ(映像で)表現しようとする気持ちがあったからじゃないかなと感じるところはありました。あとは、女性の服装に対する(周りからの)印象は、「まだまだ肩身が狭いな」というのを個人的には感じていて、「肌が見えている」、イコール「不快」だというふうに、すべてくくってしまうのは違うと思っています。今回のご意見は特殊な状況なので当てはまらないかもしれませんが、日頃(の服装)についてはTPOはもちろん、着ている本人が安心できるという価値観も大事にしたいなと思いました。

    飯田豊さん
    いわゆるMeToo運動が2010年代に起こりました。アメリカでは元々、新聞や雑誌による調査報道に加えて、よく知られているように旧Twitterによる連帯が大きな後押しになって、運動が広がりました。映像よりも言葉の力が強かったんですよね。それに対して、いま、しまださんが「言葉が無くても」とおっしゃいましたけど、従来、被害者の方がテレビを通じて、自らの声で社会に広く訴えていくためには、匿名であっても記者会見という形式が最も効果的でした。しかし本人には大きな心理的な負担になり、二次被害につながりかねないリスクも常にはらんでいます。心に傷を負った被害者の安全に配慮すべく、放送にはどういうアプローチが可能なのか、放送局自体がこれからしっかり模索すべきではないかと感じました。

『よ~いドン!』 (メール/50代/女性)

  • ちゃちゃっとワンプレートのコーナーが好きで、レシピをメモして自分で作ってみることもあります。ですが、調味料の単位がグラム表示なので作りにくいです。「砂糖2グラム」なんて測れる秤は家にありませんし、大変面倒です。大さじ、小さじの表記に変えてもらったら、もっと作りやすくなると思います

  • 制作部の回答

    「ちゃちゃっとワンプレート」では、シェフの味を皆様のご家庭で再現していただくために、「大さじ・小さじ」よりも正確な「グラム単位」での表記をしています。細かすぎる表記になっているかもしれませんが、あまり料理を作らない方にも、より味の再現性を高めていただきたいと考え、このような表記にしています。

  • コメンテーターから

    しまだあやさん
    私もいろんな人と料理をする機会があるんですけど、確かに「グラム数」の方が分かりやすいっていう人と、「ちゃちゃっと」っていう響きに沿った「小さじ大さじ」が分かりやすいという人との二手に分かれるなと思って聞いていました。私は番組名が「ちゃちゃっと」なのに、(手間がかかる)「グラム数」というミスマッチが、この意見を(お寄せいただく気持ちを)生んだんじゃないかなと思っていました。対策をいろいろ考えたんですけど、例えば「大さじ小さじ」で置き換えられるものは、番組の中では紹介できなくてもウェブサイトには掲載するとかですね。もっと言えば、スーパーとかに売っている野菜もお肉も、どれも100グラムぴったりで売っているわけではないので、(正確なレシピを再現するなら)秤が必要になってくるんじゃないかな、大変だなって思います。

    飯田豊さん
    僕もしまださんとまったく同意見ですね。僕自身あまり料理は得意ではないので、レシピを忠実に守って作るんですけど、ご意見をくださった方と同様に、グラム表示だと「ちゃちゃっと」作れないな……というのが正直なところです。たくさんの料理番組が放送されていますし、無数のレシピサイトやアプリがある中で、それぞれの番組に何らかのこだわりが必要というのは十分理解できます。実際この番組とは逆に、料理研究家のポリシーを反映しているのだと思いますけど、調味料の指示が意図的に大雑把になっている番組もあります。ただまあ、逆に「適量」と言われても困るので、難しいところではあるんですけど……。いま、しまださんがおっしゃったように、せめて番組のウェブサイトにでも「大さじ」「小さじ」に換算した分量が併記されていたら助かるなと、個人的には思います。

カンテレEYE

関西テレビの番組などを題材に、メディアはどのようにメッセージを発信しているのか、視聴者は、それらをどう読み解き、付き合っていくべきなのかについての情報を提供する『カンテレEYE』のコーナー。今回はことし7月から9月まで放送し、放送後も多くの反響が寄せられているドラマ『マウンテンドクター』の制作にいたるまでの、さまざまな話題をご紹介します。
故郷を舞台にしたドラマを作りたかった
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標高の高い場所での撮影は一瞬一瞬が勝負
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ゲストは近藤匡プロデューサーと中山秀一カメラマン
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インフォメーション

次回予告

  • 『カンテレ通信』は皆様のご意見をお待ちしています。

    次回の『カンテレ通信』は、2024年12月15日(日)あさ6時30分放送です。