1月19日(日)

ご意見ピックアップ

関西テレビに寄せられた視聴者の皆様からのご意見・お問い合わせを紹介し回答する「ご意見ピックアップ」のコーナー。今回は「“遺言”の読み方は“いごん”では?」と「街頭インタビューはいろいろな地域でやってほしい」と「社名も名乗らない取材依頼はありますか?」の三つにお答えします。

『カンテレ通信』では皆様からのご意見をお待ちしています。番組でご意見が採用された方には、月曜日よる10時から放送しているドラマ『秘密』などの、カンテレ特製グッズを差し上げます。

『モンスター』 (メール/60代/男性)

  • いつも楽しくみております。少しだけ気になったので、ご連絡します。話の中で、公正証書遺言が出てきますが、これについて、裁判の場でも「ゆいごん」と読んでいました。一般に民法上の用語として使う場合は、「いごん」と読む方が普通です。あえて弁護士に「ゆいごん」と読ませているのかもしれませんが、大変、違和感を覚えました。

  • 東京制作部の回答

    ドラマを監修する弁護士によると、ご指摘の通りで正確には「いごんしょ」です。ただし「ゆいごんしょ」でも間違いではないため、今回は、より馴染みが深い「ゆいごんしょ」の方を使用しました。テレビ放送では、より多くの視聴者の方に分かりやすく理解してもらうために、このような言葉の選択を行うことがあります。

  • コメンテーターから

    林アナウンサー
    わかぎさんは脚本を書かれる際には、どのような判断をされているのですか?

    わかぎゑふさん
    台本・脚本を書く時に専門的な言葉を使う場合には、やはり気をつけるんですけど。特に時代劇とかで「これはもう(現代では)伝わらないな」という言葉は簡単なものに変えるとか、そういう作業はありますね。この(ご意見をお寄せいただいた)方はたぶん、何か専門的な知識をお持ちの方だと思うんですけど、(簡単なものに変えると)そういう専門家の方からはつっこまれることがあります。

    飯田豊さん (文章によるコメント)
    法律ドラマや医療ドラマなどは、専門用語の使用がリアリティを高める効果もあるので、言葉の選び方というのは、ドラマの評価を左右する重要な要素。テレビドラマの場合、耳馴染みのない言葉は字幕で補足するという演出も定着しているのに対して、演劇だと声だけで伝えなければならないので、もっと難しそうだなと思っています。

    林アナウンサー
    飯田さんからは「演劇だともっと難しいんじゃないか?」とのことですが。

    わかぎゑふさん
    お休みしているのに演劇の心配をしていただいてありがとうございます。亡くなられた文楽の住太夫が、義太夫の台本も「完全な大阪弁じゃなくて作り変えて、それで喋っている」ということをおっしゃっていたことがあって、浄瑠璃の世界からこういう(わかりやすい言葉に置き換える)文化があったんだなと思ったことがあるんです。そういう意味では、ドラマとか映画よりずっと早くから、「伝えやすくすること」は日本の文化の一つだったのかもしれません。

『Mr.サンデー』 (電話/男性)

  • 兵庫県知事選のニュースで有権者の街頭インタビューを流していましたが、西宮・神戸・姫路などでしたよね。兵庫県は広いので、兵庫県北部の有権者にも意見を 聞いてほしかったです。あまりにも偏っていると感じたので、今後はバランス良く色々な場所で取材するようにしてください。

  • 報道センターの回答

    県民すべての人の意見を全てまんべんなく取材し放送することは困難です。年齢や性別、地域、職業など様々な側面で意見が分かれ、地域差をなくす努力をしても、その他の面での偏りを完全になくすことはできません。そうした中で、できるだけ偏りがないよう、代表的な意見をお聞きするように努めています。街頭インタビューではご紹介できる意見の数がどうしても少なくなってしまいますが、選挙の出口調査では選挙区全域に調査ポイントを置いていますし、世論調査でも可能な限り広い範囲でご意見をお聞きしていて、地域による意見の違いなどにも把握する努力をしています。

  • コメンテーターから

    わかぎゑふさん
    報道センターの答えがベストだと思います。話は変わりますが、私は去年(北海道の)旭川より上(北)にある、士別市というところで仕事をしていたんですけど。そうすると、天気予報で旭川より上は全然放送されないじゃないですか、関西だと。でも、すごく気になるんです、1カ月半でも住んでいたら「何でやってくれないの」みたいな気になって。地方に住んでいる方の気持ちがちょっとわかりました。

    飯田豊さん(文章によるコメント)
    放送法第4条では「政治的に公平であること」が定められていて、選挙報道のたびにそのあり方が問われてきました。BPO放送倫理検証委員会が2017年に公表した意見によれば、放送局には「選挙に関する報道と評論の自由」があり、そこで求められているのは「量的公平」ではなく、政策の内容や問題点など有権者の選択に必要な情報を伝えるために、取材で知り得た事実を偏りなく報道し、明確な論拠にもとづく評論をするという「質的公平」であると指摘しています。量的バランスに配慮しすぎなくていい反面、これはこれで高いハードルで、「代表的な意見」を報じていれば、質的公平が担保されるというものでもありません。選挙報道にともなってマスメディア不信が浮き彫りになっている現在、放送局にはさらなる創意工夫が求められていると思います。

『お問い合わせ』 (メール/50代)

  • 自営業をしているのですが、先日、テレビ取材の電話がありました。最近度々あるのですが 「どのテレビ局か、また番組名などは教えられないけれど、テレビ取材を受けませんか?」 というものです。「詳細などはZoomなどを使ってお話します」と。今までテレビ局などから取材の申し出など無かったのですが、最近増えて、しかも番組名や局は明かせないというものばかりです。そういうものなのですか?詐欺ではないかと疑っているのですがテレビの取材依頼とはそういうものなのか確認したく連絡しました。

  • 制作部の回答

    制作部で番組取材をする場合には、対面、電話、メール、SNSなど、どのような手段であっても、取材依頼の最初の段階で、局名および番組名を名乗らずに取材をお願いすることはありません。

  • コメンテーターから

    林アナウンサー
    ご意見をくださった方には、すでに同様の回答をお伝えしているんですが、わかぎさん、このような話をご存じですか?

    わかぎゑふさん
    いや、全然。怖すぎます。知りませんでしたけど、かならずテレビ局にはリテラシーがあると思いますので、こういうことには皆さん本当にお気を付けてください。よく、このご意見を採り上げてくださいましたよね。きょう見ている方も本当に気を付けてください。

    飯田豊さん (文章によるコメント)
    先日私にも警視庁捜査二課を騙る電話が掛かってきました。「あなたの銀行口座がマネーロンダリングに使われていて、容疑者になっている」という手口の詐欺ですね。ご意見を送ってくれた方のように、身元を名乗らない場合はもちろんですが、放送局名や番組名を堂々と詐称する詐欺行為も報告されていますので、とくに商売をされている方は、注意が必要です。

カンテレACT

関西テレビが、様々な事業や社会貢献へのアクションを通して、どのように企業としての社会的責任を果たそうとしているのかについてお伝えするカンテレACTのコーナー。今回は、発生から30年が経った阪神・淡路大震災についての特集です。発生当時に在籍していた社員も多くが定年退職していて、関西テレビでも震災を直接知らない世代が増えています。改めて大災害が何をもたらすのかについて、社内にとどまらず社会に考えてもらうきっかけになればと、関西テレビでは、当時ニュース映像の配信を始めました。担当者が、その意図や思いについて話します。
阪神電車が全線で復旧した当時のニュース
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映っている人にどこまで配慮するのか難しい
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ゲストは当時の記者で現在は知財推進部の武田直子
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インフォメーション

次回予告

  • 『カンテレ通信』は皆様のご意見をお待ちしています。

    次回の『カンテレ通信』は、2025年1月26日(日)あさ6時30分放送です。