1月26日(日)

ご意見ピックアップ

関西テレビに寄せられた視聴者の皆様からのご意見・お問い合わせを紹介し回答する「ご意見ピックアップ」のコーナー。今回は「“逝去”ではなく“薨去”では」と「間取り図に方角も欲しい」と「読み方は“ドジャーズ”では」の三つにお答えします。

『カンテレ通信』では皆様からのご意見をお待ちしています。番組でご意見が採用された方には、月曜日よる10時から放送しているドラマ『秘密』などの、カンテレ特製グッズを差し上げます。

『問合せ』 (メール/40代/男性)

  • 三笠宮妃百合子さまが、ご薨去されましたが、御社も含め「ご薨去」と報じるべきところを「ご逝去」と報じられています。「逝去」「崩御」「薨御」「薨去」「卒去」はそれぞれ意味合いが違いますので、しっかりと区別して報道していただきたいです。古い人間なもので、細かいことが気になってすみません。

    林アナウンサーからの補足
    辞書などによるとご覧のように、亡くなられた方のお立場によって言葉が変わります。

    ご意見ピックアップ
  • 報道センターの回答

    ニュースにおける皇室用語の扱いについて、敬語を使うものの過剰にならないように注意することや、特別な用語については平易な用語に言い換えることを原則にしています。行幸や行啓などは「訪問」に、お召し列車は「特別列車」に、といった風に、特別な用語は「時代にあった分かりやすい言葉」にして、ニュースを伝えることを基本としています。

  • コメンテーターから

    わかぎゑふさん
    いつも言ってますけど、言葉は本当に時代とともに変わっていくものだと思ってますので、丁寧で美しい日本語が減っていくことを危惧なさる方もいらっしゃると思いますけど、やっぱり「江戸時代にはこんな言葉を遣っていたけど、今は遣わないよね」みたいな。何十年も何百年も経ってから、それが良かったのか悪かったのかっていうことになっていくと思うんですね。この方のお気持ちもわかりますけど、分かりやすい言葉にどんどん翻訳していかないといけないなと私は思っています。

    飯田豊さん (文章によるコメント)
    「古い人間なもので……」とおっしゃっていますが、「ご逝去」ではなく「ご薨去」ではないかというのは、ネットでも話題になっていました。戦後まもなく、当時の宮内当局と報道機関とのあいだで、「皇室に関する敬語として、特別にむずかしい漢語が多く使われてきたが、これからは、普通のことばの範囲内で最上級の敬語を使う」という合意が成立しています。こうした経緯も踏まえれば、「ご逝去」で差し支えないと考えます。

『よ~いドン!』 (電話/男性)

  • 物件の間取り図は、上が北ですか?いつも見ているのですが、方角が分からないなと思っています。どちら向きなのか方角が分かるようにしてほしい。

  • 制作部の回答

    番組では視聴者に見やすい形での「間取りの表示」を常に心がけています。原則として「入口を画面下にする」など、映像の向きとリンクした形で表示していますが、画面内のスペースも限られていることから、現在の表示が最善だと考えています。

  • コメンテーターから

    わかぎゑふさん
    そうですね。この方はたぶん、地図と間取り図を一緒に考えていると思うんですけど、(私は)ちょっとそういう(不動産関係の)会社に勤めていた経験があるので言いますと、間取り図は基本、入り口が下になるんです。そして私は間取り図を書くのが大好きで、他の方がお書きになった台本を演出することがあるんですけど、その時には全部、間取り図を書いてみるんですよ。どっちが北かを理解して、照明でどっちから朝陽がくるのかとかを変えるので、いつも(間取り図を)書いて楽しんでおります。なんなら、小さいころにはサザエさんの家の間取り図も書きました。

    飯田豊さん(文章によるコメント)
    「あいLOVE田舎暮らし」は好きなコーナーで、よく見ているんですけど、間取り図に方角がないことは気にしたことがなかったです。都市部の物件であれば方角を真っ先に気にしますが、田舎の戸建てであれば、日当たりが悪いことはまずないだろうという先入観を抱いていたせいかもしれません……。空間や時間の制約によって、情報を取捨選択しないといけないのがテレビの宿命ですが、「情報バラエティ」と呼ばれるジャンルの番組においては、どのくらい「情報」に重きを置くかが、制作者と視聴者のあいだで乖離する場合があるので、とくにあんばいが難しいですね。

『ニュース』 (メール/60代/女性)

  • ちょっとした質問ですが、普通英語では、ドジャーズ、ヤンキーズ、と発音するはずですが、我が国のほとんどのアナウンサーが、ドジャース、ヤンキースと言っているのは、何か決まりがあるのでしょうか。

  • 報道センターの回答

    英語の発音に近い日本語表記は、Dodgers(ダジャーズ)、Yankees (ヤンキーズ)となりますが、特にスポーツチームやブランドの日本語表記では、必ずしも英語の発音に忠実とは限らず、長年の慣習によって、すこし異なったもので定着しているものがあります。例えば、1956年に開催された日米野球でドジャースが来日した当時も、日本語では「ドジャース」と表記されていました。すでに日本で定着している読み方を変更することで新たな誤解が生まれることもあり、この二球団は「ドジャース」「ヤンキース」で統一しています。

  • コメンテーターから

    わかぎゑふさん
    もともと、すべての外国語を日本語にするのは無理なので。横棒(ー)なんて絶対にありえないわけですし、そういう意味では「和製英語というジャンル」でまとまっているものなので、私は(定着している言葉を)変える必要が無いと思います。

    飯田豊さん (文章によるコメント)
    『NHK ことばのハンドブック』には、外来語の発音について、「原音とは異なる慣用が熟しているものは、慣用の形を尊重する」とあり、この原則は、1991年に定められた「外来語の表記」に関する内閣告示が根拠のひとつになっています。「ドジャース」「ヤンキース」はまさに、「原音とは異なる慣用が熟しているもの」に当てはまると考えられます。

カンテレACT

関西テレビが、様々な事業や社会貢献へのアクションを通して、どのように企業としての社会的責任を果たそうとしているのかについてお伝えするカンテレACTのコーナー。毎年年末に開いている、「アナウンサー朗読会」を取り上げます。23回目の開催となった今回は、林アナウンサーが初めてプロデューサーを務めました。主役として抜擢されたのは1年目の新人・アナウンサーで、相手役には同期の新人である田中アナウンサーが起用されました。わかぎゑふさんによる指導の様子など、練習から本番まで、朗読会の裏側について取り上げます。
今回は「ワンダー」と「もうひとつのワンダー」
今回は「ワンダー」と「もうひとつのワンダー」
終了直後のふたり
終了直後のふたり
ゲストは田中友梨奈アナウンサー
ゲストは田中友梨奈アナウンサー

インフォメーション

次回予告

  • 『カンテレ通信』は皆様のご意見をお待ちしています。

    次回の『カンテレ通信』は、2025年2月16日(日)あさ6時30分放送です。