2月16日(日)

ご意見ピックアップ

関西テレビに寄せられた視聴者の皆様からのご意見・お問い合わせを紹介し回答する「ご意見ピックアップ」のコーナー。今回は「検事の暴言がひどすぎて見るのがつらい」と「ニュースでの新年のあいさつがよかった」の二つにお答えします。

『カンテレ通信』では皆様からのご意見をお待ちしています。番組でご意見が採用された方には、月曜日よる10時から放送しているドラマ『秘密』などの、カンテレ特製グッズを差し上げます。

『newsランナー』 (メール/50代/男性)

  • 検事の取り調べ映像を何度も流された件について、意見です。包み隠さず報道されるのはいいと思いますが、あまりにも検事の暴言が酷すぎて、見ている側も精神がおかしくなります。会社員として同じような上司に暴言を吐かれた事があり、気持ちがおかしくなります。チャンネルを替えればいいんですけどね。気分が悪くなります。

    【林アナウンサーからの補足説明】
    この時に放送した「取り調べ映像」は、冤罪で逮捕された元社長の元部下に対するもので、検事が質問する際に、机を激しくたたきながら怒鳴り続ける様子が映されていました。

  • 報道センターの回答

    取り調べの現状を広く知っていただき、日本の司法の課題を考えていただくうえで必要だと判断し、当該の映像を流しました。頂いたご意見を参考に、こうした暴言のシーンなどを放送する場合に、大きなショックを受ける方がいらっしゃることを認識し、番組作りに生かしていきます。

  • コメンテーターから

    しまだあやさん
    私もこのニュースを視聴しまして、確かに「ショッキングな映像だな」とは感じました。ただ、ご意見にも「包み隠さず報道するのはいいけれど」とあったように、“このようなショッキングな状況がある、課題がある”という事を伝えるニュースなので、必要な映像だったなと思っています。できることとしては、たとえば、フラッシュバックを起こすおそれのある内容が(放送で)流れる前に、少し注意書きが添えられると、こちら(視聴者)側も、心の準備ができる、そういった余裕が生まれるといいのかなと思いましたが、なかなか(フラッシュバックを起こすおそれがあるかどうかの)境目が難しいというか、キリがないのかもしれないなと思ったりもします。

    飯田豊さん
    僕も問題の映像を拝見したんですが、報道することの公益性、すなわち国民の「知る権利」、あるいは表現の自由と、それにともなうリスクを照らし合わせたうえで、報道機関ごとに主体的に判断すべき事案ですので、基本的には報道センターの回答を支持したいと思います。同様の経験に遭われた方のフラッシュバックは本当に悩ましい問題なんですが、リスクをあらかじめ想定できるものに限っては、テロップなどで注意喚起をするのが現実的な落としどころではないかと思います。

    林アナウンサー
    飯田さんはBPO(放送倫理・番組向上機構)の委員でもありますが、本当に難しい問題ですよね。

    飯田豊さん
    フラッシュバックについては報道だけではなくて、例えばドラマの暴力的な表現でいじめを受けた記憶が想起されたり、あるいはバラエティでの「水責め」などの演出で、過去におぼれた経験がフラッシュバックしたりとか、そういったご意見も寄せられることがあります。事前に想定するのは難しいので、なかなか線引きはできないんですけど、しかるべき配慮によって「報道しない」「流さない」という判断もありえるというのが、今後、放送の信頼性のよりどころになっていくと思います。

『カンテレNEWS』 (メール/70代/女性)

  • 午後2時前のニュースで、アナウンサーが最初に「みなさま明けましておめでとうございます」とおっしゃったのでびっくりしました。ニュースでそのようなご挨拶をされたのを聞いたのは、初めてですごく感じがよかったです。言い方も柔らかく優しいお声で癒されました。

  • アナウンス部の回答

    ニュースを伝える時のコメントは、基本的に担当するデスクや記者と話し合って決めています。その一方で、お伝えするニュースの内容に影響を与えない「挨拶」などについては、放送尺などを勘案したうえで、アナウンサーの判断で行う場合もあります。

    【関アナウンサー】
    アナウンサーとしてとてもうれしい感想でしたが、このアナウンサーは、お隣の林アナウンサーでした。

    【林アナウンサー】
    ニュースの枠に余裕があって、ニュースでお伝えする内容も「初日の出」のニュースでしたので、「“あけましておめでとうございます“から入ってはどうか」という話をデスクに提案して、コメントしたという流れです。

  • コメンテーターから

    しまだあやさん
    とてもいいなあと思いました。テレビの中にいるみなさんと、(視聴者である)私たちの距離が縮まるようなシーンだったんじゃないかなと思いました。ご挨拶じゃない、ニュースを読み上げるときなんかは、そういうアレンジが難しいのかもしれませんけど、そういうタイミングでどんどん「温度」を発信していただいて、私たちもその「温度」を受け取りたいなと思いました。

    飯田豊さん
    本当にいい話ですよね。放送のリアルタイム性というのは、サブスクの動画配信が全盛の今、利点よりも不便さばかりが強調される傾向にありますが、映像がこれだけ過剰にあふれかえっている中で、テレビというのは“時間のメディア”だなと実感しました。

カンテレEYE

関西テレビの番組などを題材に、メディアはどのようにメッセージを発信しているのか、視聴者は、それらをどう読み解き付き合っていくべきなのかについての情報を提供する『カンテレEYE』のコーナー。今回は阪神・淡路大震災の発生から30年のタイミングである先月、四夜連続で放送したドキュメンタリー『シリーズ「伝える震災30年」』を紹介します。これは地震の発生から数年以内に放送したドキュメンタリー5本に、登場人物の現在の様子を追加取材し、合わせて放送した番組です。プロデューサーをゲストに、いま放送することの意味などといった、企画意図や取材した当時から、これまでの自身の思いなどについてお伝えします。
震災発生当時からこれまでの作品から5本を選び放送
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再放送に登場人物の「現在」を交えての放送
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ゲストは震災当時にはドキュメンタリー番組を監督し、今回はプロデューサーである報道センター・宮田輝美
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今回はプロデューサーである報道センター・宮田輝美

インフォメーション

次回予告

  • 『カンテレ通信』は皆様のご意見をお待ちしています。

    次回の『カンテレ通信』は、2025年2月23日(日)あさ6時30分放送です。